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【千葉】

防災を「当たり前」に 東金特別支援学校が曲を制作「歌って踊って広めたい」

「あたりまえ防災II」を披露する「あたりまえ防災隊」の生徒たち=東金市北之幸谷の県立東金特別支援学校で

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 県立東金特別支援学校(東金市北之幸谷)に通う知的障害のある児童生徒が、「防災を当たり前に」をキーワードに、オリジナル曲をつくってインターネットの動画サイトで発信したり、防災関連イベントを企画するなど、命を守るための活動に取り組んでいる。これらの活動が評価され、三月、消防庁主催の「第二十二回防災まちづくり大賞」で最優秀の総務大臣賞を受賞した。 (黒籔香織)

 「防災が当たり前になるよう広めてほしい」。東日本大震災翌年の二〇一二年、同校生徒らが岩手、宮城両県の特別支援学校を訪れた際、被災地の教諭からかけられた言葉が、活動のきっかけだった。

 東金特別支援学校の生徒たちは早速、当時流行していたお笑い芸人「COWCOW(カウカウ)」の「あたりまえ体操」をヒントに、楽曲使用の許諾を得て、歌って踊って防災知識を学べる替え歌「あたりまえ防災」をつくった。

 歌詞は、地震の時はダンゴムシのようなポーズをとって身を守ることや、逃げる際に靴を履くことの大切さを伝える内容。全校集会で定期的に生徒と教諭が歌って踊る姿が“当たり前”になった。

 一六年に児童生徒の有志で「あたりまえ防災隊」を発足。「あたりまえ防災」をオリジナルの歌と踊りに作り替え「あたりまえ防災II〜ぼくらの合言葉〜」を完成させた。

 東金市の補助金で「あたり前防災II」のCD三百枚をつくり、市の防災イベントなどで無料配布。校内で生徒らが踊る様子を撮影した動画をDVDにして二百枚配り、今年二月には動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信を始めた。

 あたりまえ防災隊は、同校で毎年開く地域の人と防災を学ぶ催し「防災ウオークラリー」の企画を担う。昨年は約二百人が参加し、体育館で避難所を設営したり、自動体外式除細動器(AED)の使い方を学んだりした。

 あたりまえ防災隊には現在小、中学部、高等部の計二十八人が所属している。同校を十五日に卒業した吉越竜誠(りゅうせい)さん(18)は「賞をもらえてうれしい。活動が楽しいから新しいことに取り組めた」と振り返る。

 高等部一年の横浜歩哉(ふみや)さん(16)は「防災ウオークラリーを年に二回に増やしたい」、二年の滝田凌太さん(17)は「DVDの配布を続けたい」、二年の高橋英馬さん(17)は「防災隊の制服をつくりたい」と意気込む。

 指導する押塚雄史教諭(33)は「生徒たちは要支援者だが、災害時でもできることがある。防災リーダーとして地域のために活躍できる」と話している。

 動画を見るにはユーチューブで「あたりまえ防災隊」と検索する。

   あたりまえ防災II

   〜ぼくらの合言葉〜

♪地震のときは どうするの?

(う〜ん)

「ダンゴムシ!」

頭を守る ポーズだよ

机の下で どうするの?

(う〜ん)

「おさるのポーズ!」

机の脚を しっかり支えよう

逃げるときは 「く・つ!」

津波のときは 高い場所に

すぐに逃げよう

あたりまえ あたりまえ

あたりまえ防災

あたりまえ あたりまえ

みんなで備えよう

あたりまえ あたりまえ

あたりまえ防災

あたりまえ あたりまえ

ぼくらの合言葉

 (東金特別支援学校への取  材を基に作成。一部抜粋)

 

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