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【千葉】

高齢者ら学びの場に 千葉市の「芸術文化塾」人気

千葉芸術文化塾で宮地東大名誉教授(左)が講義した「長州藩からみる明治維新」=千葉市で

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 千葉市民が文学、歴史、音楽などを学ぶ「千葉芸術文化塾」が、高齢者を中心に人気を集めている。「何歳になっても学びたい」という受講者たちの交流の場にもなっているという。 (中山岳)

 「国内政治と国際政治が表裏一体で切り離せないのは、今も、百五十年以上前の一八六四年も同じです」。三月中旬、千葉市文化センター(中央区中央二)であった千葉芸術文化塾の講座「長州藩からみる明治維新」。宮地正人・東大名誉教授が、一八六四年に英国、フランス、オランダ、米国が長州藩を攻撃した「四カ国艦隊下関砲撃事件」など江戸時代末期の史実を解説し、百人を超える受講生が聞き入った。

 同塾は、一年を前期(五〜七月)、中期(九〜十二月)、後期(一〜三月)の三期に分け、各期で九講座がある。各講座は三〜六回ほどで、枕草子を読んでその世界観を考えたり、尺八、オカリナなどの奏者が楽器の魅力を語り演奏するなど、多彩な内容だ。

 二〇一七年度は延べ約二千八百人が受講。高齢者が多く、主婦の参加も目立つ。千葉市美浜区の萩原孝子さん(76)は「先生たちの教え方が分かりやすい。学ぶ意欲のある高齢者が集まり、サロンにもなっている」と魅力を話す。

 塾の前身は、公益財団法人・千葉市文化振興財団と市が一九八三年から三十二年間、続けた「千葉市民文化大学」。二〇一六年九月、市文化振興財団が、塾として再スタートさせた。

 受講生からは、四千八百〜九千六百円ほどの講座の受講料の値下げを求める声も。美浜区の斉藤久見子さん(74)は「受講生は年金暮らしの人も多い。市が助成するなどし、もう少し安くなってほしい」と話す。

 市文化振興財団の平沢洋一さんは「受講料で講師の謝礼などをまかなっており、値下げは、なかなか難しい。今後も学びたいというニーズに応え、魅力ある講座を作りたい」と話している。同財団は、五月以降に始まる九講座の受講生を募っている。問い合わせは、同財団=電043(221)2411=へ。

 

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