東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

存続危ぶむメキシコ交流 夏に学生招待 御宿町が予算化見送る

町内の史跡巡りで、メキシコ記念公園を訪れた研修生ら=昨年7月、御宿町で(同町提供)

写真

 メキシコの学生が夏の約一カ月間、御宿町に滞在する国際交流事業を巡る町の二〇一八年度予算案が、議会の反対で成立しなかった。「住民の福祉向上を最優先に進めるべきで、町が主体的に行う事業ではない」といった意見が議会で相次いだためだ。これに対し、町では、四百年以上続くメキシコとの縁を次世代につなげようと、民間有志で事業を担えないか、検討が始まった。 (美細津仁志)

 町議会事務局によると、この事業は「日本メキシコ学生交流プログラム」。町は一八年度一般会計予算案に招待費として二百三十一万円を計上したが、町議会は最終日の三月二十日、予算案への修正動議を提出。事業費を削除した修正案を可決し、閉会した。

 事業はことしで五年目。七月二日〜八月一日、日本に関心のあるメキシコの高校生や大学生計十人を招き、日本語やビジネスマナーのほか、茶道や華道などの伝統文化を学んでもらう予定だった。

 予算化が見送られ、メキシコで三月十五日に始まった学生の募集も中止されたが、石田義広町長は「自分の説明不足が招いた結果だが、メキシコとの縁がなくなるわけではない」と話す。町は町民有志に託して、計画通り七〜八月に開催できないか、検討を始めた。「五月中には方向性を出したい」とする。

 事業は二〇一四年に開始。一六〇九年に御宿沖での海難事故で、座礁したメキシコの船の乗組員ら三百十七人を地元の漁民が救助した史実にちなみ、メキシコ中部のテカマチャルコ市と御宿町が姉妹都市提携(二〇一三年)を結んだことがきっかけだった。町民有志でつくる実行委員会が自費で開始し、一六年に町に引き継がれた経緯がある。

 実行委の元会長で、町国際交流協会長を務める土屋武弥さん(74)は「国際交流は続けてこそ意味を持つが、福祉も重要」と理解を示した上で「修正を加えながら、誰もが認める良いプログラムになればいい」と期待を寄せた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報