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【千葉】

2400ヘクタール潤す「揚水」始まる 手賀沼から4市域農地に

周辺の水田に手賀沼の水を送るため、動きだした機場のポンプ=柏市で

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 田植えの時季を迎え、手賀沼から水をくみ上げ、周辺の田に送る「揚水」が十七日始まった。各機場に据えられた電動ポンプは、お盆すぎの八月二十一日まで稼働し、柏、我孫子、印西、白井各市で「県手賀沼土地改良区」の組合員三千八百人が耕す計二千四百ヘクタールの農地を潤す。

 手賀沼の揚水機場は十三カ所に設けられ、このうち柏市の泉揚水機場では午前七時から、ポンプ二台のモーターが、うなり音とともに回り出した。沼の岸辺にうがった取水口から配管を通じて、標高約二十メートルの丘の上にある「円筒分水」まで水を押し上げる。水は円筒分水から、各方面の用水路へ流下していく。

 泉揚水機場を担当する運転手の小金谷昇吾さん(51)は「稲作の途中で水田から水をいったん落とす『中干し』が六月二十四日に予定され、それまでは休みなしです」と話す。毎朝、操作盤を動かし、つまりなどのトラブルや天候に合わせての流量調整に備え、操作を終える夕方まで、機場に詰める。

 「手賀沼のように都市部で揚水の施設が整っている地域はあまりない」と同土地改良区の事務局。かつては足踏み式水車が揚水の役割を担い、岸辺のあちらこちらで見られたという。沼から各揚水機場がくみ上げる総水量は、最大で毎秒八・二トンに及ぶ。 

  (堀場達)

 

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