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【千葉】

世代超え 集う場に 柏の団地「ふれあいカフェ」

空き店舗を活用したクルトコで打ち合わせや調理にいそしむ牧野好延さん(右)らスタッフ=柏市で

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 柏市大津ケ丘の団地の一角に店を構える「ふれあいカフェ クルトコ(来る処)」が今月、開業一周年を迎えた。空き店舗を活用し、近隣住民らによる運営委員会とボランティアのスタッフが、来客のもてなしに知恵を絞って、世代を超えた交流の場を目指す。スタッフたちは「お年寄りから子どもまで、みながふらっと来てほしい」と呼び掛けている。(堀場達)

 クルトコの責任者は、NPO法人「ワーカーズ・コレクティブうぃず」の理事長を務める北田恵子さん(63)。二〇〇四年以来、高齢者の日常生活サポートや育児支援などに取り組んできた実績があり、市や社会福祉協議会から、お年寄りを中心とした住民の居場所づくりを任された。

 周辺は昭和時代後半に開発された宅地が広がる。住民の高齢化に対応し、空き店舗が目立つ団地内のシャッター商店街を活性化させることが、クルトコの出店目的だ。調理場に入り、料理や菓子を持ち回りでこしらえる約二十人のスタッフ、イベント企画などについて考える住民組織の運営委員会が店を切り回す。

 「高齢者に限らず、世代を超え、さまざまな人が集う場にしていきたい」と北田さん。カフェの営業時間は月〜木曜の午前十時〜午後三時だが、それ以外の時間帯は「朝カフェ子ども食堂」を開いたり、各種催しを行ったりするほか、サークルへスペースを有料で貸し出している。民生委員らによる介護予防講座もあり、付近住民たちが足を運ぶ。

 都市再生機構(UR)に支払う家賃や経費の一部を行政が助成。スタッフは無給で、北田さんは「お金をかけずに、みなに楽しく来てもらう方法を模索している」と話す。オープンから一年がたち、提供する日替わりのランチメニューは口コミで評判を呼び始めた。特に月曜の「焼きカレー」は人気という。

 常連客の後藤清さん(75)は「さまざまな興味を持った人が集える。私も話し相手を探している」と笑う。運営委員会の牧野好延会長は(74)は「私は実は隣町の住民。地域のみなで運営するクルトコのようなカフェが近くにあれば、と勉強を兼ねて会長を引き受けた」と打ち明け、下地益夫副会長(80)は「常設されていることに大きな意味がある。地元小学生のアンケートを踏まえて付けた店名通りに、たくさんの人に来てもらうことが課題」と、二年目に向けて意欲的だ。

 店内は、絵や手工芸品といった市民の作品紹介にも利用され、二十七日までは近所に住む熊谷正宏さん(70)が手賀沼をテーマに撮影した写真を展示している。コーヒー、紅茶が二百円。料理は単品で五百円前後。問い合わせは、大津ケ丘中央商店会=電04(7191)5775=へ。

 

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