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【千葉】

市川市長選再選挙 村越さん初当選 保守分裂 有利に

初当選に喜ぶ村越祐民さん=市川市内の事務所で

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 市川市長選再選挙は二十二日投開票され、無所属新人で元衆院議員の村越祐民さん(44)=立民、民進、共産、自由、社民、市民ネットワーク千葉県推薦=が、元衆院議員の田中甲(こう)さん(61)、元県議の坂下茂樹さん(43)を破り、初当選した。当日有権者数は三十九万一千一人。投票率は昨年十一月の市長選の30・76%を3・21ポイント上回る33・97%だった。

 村越さんは昨秋の市長選でも最も多い得票を獲得。市長選後も、再選挙に向け市民団体「市民に優しい市川市長を選ぶ会」や応援する議員団、労組などとともに、「野党統一候補」方式を掲げた。市内各地で街頭宣伝やミニ集会を続けるなど活動してきた。

 選挙戦では「これまでのやり方では市政は変わらない。この選挙を通して市川を変えよう。市川が変われば、日本が変わるモデルになる」などと訴え、他の保守系二候補との違いを打ち出し、有権者に浸透した。

 公共料金の値上げといった市民生活に身近な問題を取り上げ、市民の意見を聞くタウンミーティングを月一回開くと約束。選挙期間中には立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の小池晃書記局長らも応援に入った。

 敗れた田中さんと坂下さんには、昨秋の市長選に出馬した二人がそれぞれ支援に回り、坂下さんは公明党市議団の支持も受けたが、伸び悩んだ。両陣営は相手陣営を非難する場面もあり、昨秋と同様、保守の分裂が村越さんを押し上げたとみられる。

◆市川市長選開票結果

当 46,143 村越祐民 無 新<1>

  42,931 田中甲 無 新 

  41,880 坂下茂樹 無 新 

  全票終了

◆「変革」選んだ市民

<解説> 誰もが法定得票に届かず再選挙、選挙の無効を求める異議申し出二件−。異例の経緯をたどった市川市長選再選挙で、村越祐民さんが初当選を果たした。村越さんは選挙戦で「野党統一候補」を前面に、他の保守系二候補との違いを強調することで、市政の変革を求める市民の票を集めた。

 昨秋の市長選では五人が立候補したが、再選挙ではうち二人が村越さん以外の他候補の支援に回るなど、選挙戦の構図は様変わりした。保守系は市長選で三つに分裂し、今回は二分裂。こうした保守系の混乱ぶりが村越さんに追い風となった。安倍晋三政権を巡る問題が相次いでいることも影響したとする陣営幹部もいる。市長選に出馬した五人の中でも、村越さんの得票は最も多かった。

 しかし、村越市政の船出とともに、立ちはだかる壁は多い。市議会では保守系が多数派を占め、まずは議会への対応が課題になる。市長選前から村越さんは、市民団体などから寄せられた市政に関するさまざまな要望を実現することを約束している。自らの公約もあり、こうした「市民との約束」をどう実現するか−。手腕を問われる場面は多そうだ。(保母哲)

  

 

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