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【千葉】

「成田」機能強化で環境は… 影響評価準備書 きょうから閲覧可能に

 成田国際空港会社(NAA)は二十六日、三本目のC滑走路建設などで航空機の発着回数を大幅に増やす成田空港の機能強化に関する環境影響評価準備書を発表した。二十七日から関係自治体の庁舎やインターネットで閲覧できるようにし、意見書を受け付ける。五月五日から県内と茨城県の七市町で説明会も開く。

 機能強化の計画は三月に国や県、地元自治体、NAAで合意された。新たに約千ヘクタールが空港になり、約二百ヘクタールで工事が行われる。

 準備書は、着工後や運用開始後に周辺環境にどのような影響を与えるかを調査、予測、評価し、保全措置も含めてNAAがとりまとめた途中の段階の書類。今後は一般の意見、知事や市町長の意見を踏まえ、早くて一年後に最終的な環境影響評価書をとりまとめる。

 準備書によると、周辺で確認された動植物は、約三百種が国や県のレッドリストに載るなどの重要な種だった。動物では絶滅危惧IB類のホトケドジョウ、同II類のミゾゴイやサシバの生息地が消失や縮小し、植物では同II類のキンランやクマガイソウ、シャジクモの多くが消失する。このため、騒音用地内で新たな生息環境を整備するなどして対応する。

 造成などの施工に伴い、芝山町の一部で昼間の二酸化窒素の一時間値が環境基準を上回る見込みのため、大気環境モニタリングで高濃度汚染が発生した場合に作業中止を検討する。騒音は芝山町と成田市の一部で環境基準を上回り、施工区域の仮囲いなどで軽減する。総合評価では「環境保全への配慮は適正」とした。

 また、準備書では新たなターミナルビルや貨物地区を配置した図面も示した。NAAの担当者は「予測の前提として必要な案で、具体的な施設計画はユーザーとの協議を重ねて配置を決める」と説明した。 (小沢伸介)

 

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