東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

陸前高田の被災松 最後のお焚き上げ 成田山新勝寺で復興祈願

被災松を使い切って行われたお焚き上げ=成田市で

写真

 東日本大震災の被災地復興祈願として、成田山新勝寺が二〇一一年から続けてきた岩手県陸前高田市の景勝地・高田松原の松の木の最後のお焚(た)き上げが二日、成田市の新勝寺境内で行われた。

 松の木は大津波で流されたもので、新勝寺が犠牲者の供養や復興祈願のため入手して保管、毎年二回行っている柴灯大護摩供(さいとうおおごまく)で一一年九月から燃やしてきた。高田松原にほど近い金剛寺の不動堂は「気仙成田山」と呼ばれ、本堂よりも高台にあるため震災当日に避難した百人以上の命を守った縁もある。

 この日は被災松を使い切って高さ約一・五メートルの壇を設置。読経が響く中、山伏姿の修験者が燃え上がる壇に被災松で作った大勝御守(おおかちおんまもり)をかざし、壇木や護摩木を投げ入れた。陸前高田市の戸羽太市長と金剛寺の小林信雄住職も訪れ、道場を取り囲む約六千人の信徒や参拝客らとともに手を合わせ、祈りをささげていた。

 新勝寺は勝御守の初穂料の一部なども同市への義援金に充ててきた。震災から七年となる今年を区切りとし、総額は四千三百万円を超えるという。

 戸羽市長は「七年前は生まれて初めて絶望を感じたが、前を向きながら頑張って復興していこうという思いになれた。たくさんの勇気をもらい心から感謝している」と話した。

 被災地の復興祈願は、成田山開基一〇八〇年祭記念大開帳の願いの一つに位置付けられており、新勝寺は今後も被災地支援を続けていく。 (小沢伸介)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報