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【千葉】

カミツキガメ捕獲 初年度は低調 2500匹目標も実績1429匹

もんどりワナを使ってカミツキガメの捕獲方法を説明する県の担当者=県庁で

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 印旛沼周辺で増え続ける特定外来生物のカミツキガメを根絶しようと、県が二〇一七年度から強化している捕獲事業で、初年度の実績は千四百二十九匹(市町村など捕獲分含む)と、目標の年間二千五百匹以上を大幅に下回った。事業の出遅れが原因で、一八年度に巻き返しを図る。

 県は一七年度から三年間の基本戦略を作り、重点エリアを設けたり、捕獲専門の職員を配置したりし、年に二千五百匹以上の捕獲を目指している。だが一七年度の実績は一六年度よりも三十一匹少なく、卵を産むメスは目標千二百五十匹に対し、捕獲は四百六十三匹だった。印旛沼周辺には一万六千匹いると推計されることから、自然保護課の担当者は「増加傾向に歯止めがかかっていない」とみる。

 捕獲が低調だった要因の一つが、事業を委託する業者を決める入札の不調。五月の入札で決まらず、二回目の入札を経て委託事業が始まったのが七月。カメの活動が活発化して捕獲しやすい五、六月に間に合わなかった。注文したワナの納品が遅れたのも響いた。

 一八年度も前の年度と同規模の事業費三千四百万円を計上し、二千五百匹以上の捕獲を目標にする。ワナを年度当初で四百基から千百基に増加。主力となる「もんどりワナ」の出入り口を補強して逃げ出しにくくした。カメ十一匹に発信器を取り付けて追跡した一七年度の調査結果をもとに、行動・生態を把握して捕獲に生かす。

 カミツキガメは北米などが原産で、国内にいるのはペットとして飼われていたのが逃げ出すなどして野生化したとみられる。甲羅の長さは二十〜四十センチ程度。四十〜八十年ほど長生きし、メスは毎年二十〜三十個の卵を産む。 (村上豊)

 

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