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【千葉】

東日本大震災避難者交流サロン移転 「黄色いハンカチ」新天地で新たな交流

避難者らが参加して開かれた黄色いハンカチのオープニングセレモニー=松戸市で

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 東日本大震災復興支援松戸・東北交流プロジェクト(古宮保子代表)の常設型の避難者交流サロン「黄色いハンカチ」が松戸市東平賀に移転し、7日にオープニングセレモニーが開かれた。避難者や地元住民ら約150人が参加、新天地での再スタートを祝った。 (林容史)

 黄色いハンカチは、津波被害や東京電力福島第一原発事故で岩手、宮城、福島の東北三県からそれぞれ避難してきた人たちをつなぐ場として、二〇一三年一月、松戸駅西口のテナントビル内に開設された。

 同プロジェクトによると、これまで人件費や光熱費など運営に月七十万円近くかかり、その大半を国の補助金に頼っていた。復興庁は、福島を除き震災から十年以内の復興事業完了を掲げており、補助金に頼らない自立した運営を目指して移転に踏み切った。

 セレモニーで古宮代表は「家賃負担など行政の支援から漏れている避難者は多い」と訴え、「永続的な活動を目指したい。ふるさとに帰れない避難者が地域にとけ込めることを期待している」と述べた。

黄色いハンカチに併設されたカフェ「散歩びより」=松戸市で

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 震災時、福島県南相馬市で小学校長を務めていた門馬正純(まさのり)さん(66)が、自らの被災経験を基に、参加者に防災を呼び掛けた。また、手元にある材料だけで作る「防災カレー」を来場者に振る舞った。

 福島県大熊町出身で柏市の中村勝子さん(81)は「原発事故で体が半分持っていかれたよう。福島の人たちが周りにいるだけで心が休まる」と話していた。

 千葉県などで避難者を戸別訪問して相談を受けている福島県避難者支援課の二階堂陽介さんは「福島に帰還できるよう環境を整えるのが県の仕事だが、避難先で地域になじみ、定着することも選択肢の一つ。避難者同士、また地域との交流を生み出す場として有意義」と語った。

 今後は、移転に合わせて新設したカフェ「散歩びより」で飲食物を販売するとともにイベントなどを開催して収益を上げ、運営費に回す方針。また、小中学校などで講演し、震災の語り部として地域に根付いた活動を展開する。

 問い合わせは同プロジェクト=電047(710)5519=へ。

 

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