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【千葉】

稲毛4人死傷「現実でないようだった」 女児搬送 目撃した主婦

実況見分のため、事件現場の居酒屋に入る県警の捜査員ら=千葉市稲毛区で

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 千葉市稲毛区の居酒屋で十三日夜、家族四人が次々に切り付けられ、六歳の女児が死亡した事件。千葉西署は十四日、殺人未遂容疑で現行犯逮捕したのは、元千葉市議の小田求(もとむ)容疑者(46)と明らかにした。署は事件の動機や経緯などを慎重に捜査している。

 千葉西署によると、死亡した女児は、稲毛区の男性地方公務員(44)の長女で、幼稚園児の高木彩友美さん(6つ)。女児を知る女性は「しっかりしたお子さん。ピアノをやっていると聞いた。悲しいです」と話した。

 事件があった千葉市稲毛区の居酒屋は入り口に規制線が張られ、十四日午前十時半ごろから、県警の捜査員らが、実況見分のために次々と店内に入った。

 店の向かいで暮らす主婦(65)は十三日夜、四人が救急車で搬送される様子を目撃していた。最初に運び出されたのは死亡した女児とみられ「現実ではないようだった」と振り返った。

 負傷した母親とみられる女性(42)は、救急隊員に両脇を抱えられながら、歩いて店から出てきたという。主婦は「十日前に母の誕生日で、事件のあった店を使ったばかり。初めてのことで、びっくりしている」と語った。

 飲食店から約百メートル離れた場所で店を営む経営者の男性(54)は十三日夜、パトカーや救急車などが駆け付けた後「オー」などと叫ぶ男の声が、自身の店内まで聞こえたという。

◆容疑者 市議5年半務めた音楽家

 殺人未遂容疑で逮捕された小田容疑者は、大学で音楽を学ぶなどした後、オペラ歌手として活動。二〇〇九年十月の千葉市議補選で初当選し、一一年四月の統一地方選の市議選で再選。一五年四月まで市議を計五年半、務めていた。

 稲毛区の民家を拠点に、声楽レッスンや政治活動をしていたが、ここ数年、近所の住民は姿を見かけなくなっていた。近くのはんこ店店長の男性(42)は「以前はコンサートも定期的に開き、自分の選挙の時にはあいさつに来ていた」と振り返る。

 ある市議は「音楽家から慣れない議員になり、相当なプレッシャーを感じていたようだった」と振り返る。別の市議は「音楽や芸術振興のための政策をやろうとしていたが…」と残念そうだった。

 

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