東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

鎌ケ谷で育て 陸前高田の松 市内小中学生ら植樹式

陸前高田市で育てられた松の苗木を植える子どもたち=鎌ケ谷市で

写真

 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた、岩手県陸前高田市の高田松原の再生に取り組むNPO高田松原を守る会から、松の苗木二本が鎌ケ谷市に贈られた。十六日には市役所に隣接する新鎌ケ谷二丁目公園で植樹式があり、出席者は「大震災を忘れない」との思いを新たにした。

 白砂青松の風景で知られる高田松原には江戸時代から続く約七万本のクロマツ、アカマツがあったが、大震災による大津波で流された。唯一残った「奇跡の一本松」も枯死した。このため守る会が、苗木を育てるなど松原の再生に向けて活動している。

 大震災後、千葉県内からも多くの災害ボランティアが被災地に入り、復興活動に取り組んだ。このため守る会は「自治体から要請があれば、苗木の譲渡は可能」と話し、NPO災害復興支援ボランティア千葉の仲介で鎌ケ谷市に寄贈した。

 植樹式では市内の小中学生も加わり、高さ約一メートルのクロマツの苗木を二カ所に植えた。守る会理事長の鈴木善久さん(73)=陸前高田市=も駆けつけた。

 大震災では守る会のメンバー九人が亡くなっており、鈴木さんは「松の木が生えていた場所が海になり、市街地ががれきになった」と当時を回想。松原の松ぼっくりから育てている苗木の植樹活動を通して、「陸前高田の宝である高田松原を、何とか再生させようと頑張っている」と活動ぶりを説明した。

 鈴木さんと一緒に苗木を植えた清水聖士市長は、「鎌ケ谷市民も、被災地の復興を応援したい−という思いを持ち続けたい」と話した。 (保母哲)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報