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【千葉】

「地区の守り神」旭市に公園完成 高さ7メートル、500人収容の津波避難場

完成した津波避難施設の築山を登る地区住民ら=旭市で

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 東日本大震災で津波の被害を受けた旭市で、住民五百人を収容する緊急避難場所になる高さ七メートルの築山を中心とした「日の出山公園」が整備され、現地で二十二日、完工式があった。

 築山には階段三カ所のほか、お年寄りや車いす利用に配慮してスロープを設けた。頂上の避難空間は五百三十平方メートルで、災害時に布を張って救護所になる休憩施設、太陽光パネルと蓄電池で光る照明灯、防災倉庫などを備える。

 旭市椎名内に整備された公園は海岸から一・一キロほど離れ、面積は多目的広場や駐車場二十八台分を含め約一万一千平方メートル。もともと田んぼや畑だった土地を市が取得した。二〇一五年に事業着手し、総事業費は約二億八千五百万円。

 一帯の矢指地区では、十メートルの津波が海岸に押し寄せた際、多くが〇・八メートル以上、場所によって二メートル以上の浸水が見込まれている。高い建物が少ないため津波避難タワーを整備し、今回の築山で地区の全員が避難できるようになった。

 完工式で明智忠直市長は「避難場所としても、震災の記憶の風化を防ぐ意味でも地区の守り神になると思う。後世に残る公園を大事にしていきたい」とあいさつした。

 近くの矢指小学校六年の伊藤誓良さん(11)と崎山ひなのさん(11)は「もしものことがあっても、ここに避難すればいいんだなと思うと何だかホッとします。この機会に友達や家族と避難について話し合っておこうと思います」と話した。

 公園としては芝生の養生のため七月二日から使用開始となる。 (小沢伸介)

 

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