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【千葉】

松戸市長選 立候補者の横顔

 松戸市長選(10日投開票)には3期目を目指す無所属現職の本郷谷健次さん(69)、共産新人で党地区職員のミール計恵(かずえ)さん(48)、無所属新人で元県議の川井友則さん(42)、諸派新人で元飲食店店員の中村典子さん(40)が立候補、舌戦を繰り広げている。政治に懸ける4人の思い、人柄がにじむエピソードなどを紹介する。 (林容史)

(上から届け出順)

◆本郷谷健次(ほんごうや・けんじ)さん(69)無現<2>

 「50万都市を守る」命題に

 「松戸をどんな街にしたいのか。市政について議論しよう」。いまひとつ争点に欠ける選挙戦に、自ら新人三人に呼び掛ける。

 民間とのギャップを感じて市役所に乗り込み、二期八年で「松戸は変わってきたな」という市民の期待をひしひしと感じるという。全国で自治体の衰退が心配される中、生き残りをかけ、子育て支援、教育の充実、高齢者支援で五十万都市の死守を命題とする。

 生まれ育った名古屋に帰る気はない。「ここで働き、多くの仲間ができた。松戸こそ僕の死に場所」。愛知県立旭丘高、東京大、新日鉄でボールを追ったラガーマン。スーパーラグビー、日本のサンウルブズの今季初勝利にテレビの前で一人、喜びをかみしめた。

◆ミール計恵(かずえ)さん(48)共新

 幸せ実感できる社会に

 「自民党から出れば?」。立候補についてバングラデシュ人の夫に相談すると、こうアドバイスされた。「家庭内でも野党です」と苦笑する。

 新聞を読み、世の中のゆがみに心を痛める小学生だった。小売り・流通の職場で過労死した同期の姿を目にするなどして「もっと幸せが実感できる社会にしたい」と共産党に入党した。その後、勤務した法律扶助協会、法テラスではDVや借金など二万件の相談を弁護士らにつないだという。

 大学生と高校生、二人の息子の母親として奮闘する。「自殺や年金など割を食っている若い世代に声が届かないのが歯がゆい」。「頑張って」。駅立ちで息子の友人たちが掛けてくれる声に勇気をもらっている。

◆川井友則(かわい・とものり)さん(42)無新

 育った街の将来像描く

 「勝率3%の最悪の門出になった」。誰にも相談せず一人で立候補を決めた。市長を四期務めた父親の敏久さんは息子の「無謀な挑戦」に激怒、親子げんかは二時間に及んだという。最後は「松戸で生まれ育った自分が描く街の将来像がある」と説き伏せた。

 子どもの頃から父親に同行して政治の周辺に触れてきた。ポスティング、駅頭、選挙カーのアナウンス、作戦参謀、そして候補者と、選挙のイロハをたたき込まれた。かかわった選挙は七十を優に超す。

 高校卒業後、「いろいろな物を見てやろう」と徒歩やヒッチハイクで全国を放浪した。落ち葉を集めて野宿したり、飛び込みで幼稚園で働いたり…。「バイタリティーは上がったかな」

◆中村典子(なかむら・のりこ)さん(40)諸新

 子育て世代支援に重点

 当初、十一月の市議選に狙いを定めていた。しかし「NHKから国民を守る党」代表に請われ、市長選に挑むことに。三月末、高一の長男と大阪市から急ぎ引っ越してきた。「党の知名度を上げる」と意気込む。

 ユーチューブで「守る党」の主張を知って共鳴、「女性に対する集金は特に厳しい」と同調する。自らの育児経験を踏まえ、子どもを乗せる電動アシスト自転車やスマホの購入費補助など、子育て世代への支援を公約に並べる。

 地元で通った大阪天満宮をはじめ神社巡りが趣味。「心が落ち着く」とともにパワーももらっている。

 「完璧主義」の浜崎あゆみに憧れる。四十年、慣れ親しんだ関西の味が、そろそろ恋しくなってきた。

 

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