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【千葉】

銚子など県北東部 オリーブの街に 民間プロジェクトが始動

オリーブの街づくりを目指す人たちが集まったプロジェクトの初会合=銚子市で

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 「オリーブの街づくり」を掲げ、銚子市など県北東部で、イタリアから輸入した苗木を本格的に栽培して産地化することを目指す民間のプロジェクトが始動した。遊休農地や耕作放棄地を活用し、生産・加工・販売、名物料理の開発、オーナー制度、グリーンツーリズムなど多彩な事業展開を計画している。 (小沢伸介)

 まちづくりに関心がある市民や農家らによる「千葉黒潮オリーブネットワーク本部」の初会合が先月十日、市内であり、約六十人が参加した。同十一日には地球の丸く見える丘ふれあい広場で、五年ものの苗木十五本の記念植樹もあった。

 福岡県那珂川町のオリーブ農家で、普及に力を注いでいる山本康弘さん(48)が銚子での栽培を提案。地元では三月ごろから準備作業が加速した。すでに銚子市と旭市の四カ所で、若手農家が三年ものの苗木の試験栽培に入っている。

 山本さんは初会合に出席し、「銚子はイタリア北部の海に面した産地に似ていて、塩害に強い品種の栽培に適している。地元の海産物とオリーブで加工品作りに挑んでほしい」と話し、成功を願った。

 同本部によると、銚子、旭、香取、東庄の四市町で一万本以上を植え、収穫が安定すれば年間五億円の市場になる試算。栽培では農協や営農センターが支援する。オリーブは実が付くまで五年かかるが、数千年生き続けて毎年実がなる樹木もあり、世代を超えて恩恵が得られる可能性が高い。

 加工品ではオリーブ油、完熟した実を漬け込んだ酢、搾りかすを乾燥させた家畜のえさ、ぬか床のほか、栽培一年目から採れる葉っぱの乾燥粉末もビタミンEが豊富で売り物になっている。オリーブ商品は輸入頼みで、国産の割合はわずか0・3%だという。

 代表に就任した石神嘉明さん(62)は「現在の特産のキャベツやダイコンだけでなく、次世代のため地球温暖化に対応できる農業を考えた。多くの人たちと一体感を持って取り組み、地域の活性化につながれば」と話し、プロジェクトへの参加を呼び掛けている。

 農家や一般市民の栽培希望者のほか、ワークショップなどの関連イベント参加や商品購入の際に特典を受けられる「サポート会員」を募っている。年会費は個人、法人とも三千円。

 問い合わせは千葉黒潮オリーブネットワーク本部=電0479(21)3824=へ。

 

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