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【千葉】

京葉線・りんかい線の直通運転実現へ 五輪見据え 超党派県議連発足

京葉線・りんかい線の相互直通運転の実現を目指す議員連盟の設立総会=県庁で

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 JR京葉線と東京臨海高速鉄道りんかい線の相互直通運転を実現させようと、超党派の県議十九人による議員連盟(会長・佐野彰県議)が発足した。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを見据え、沿線自治体などの活動を後押しする狙いだ。 (村上豊)

 両線は、線路はつながっっているが、直通運転はされておらず、利用者は新木場駅で改札を出て乗り換える必要がある。相互直通運転が実現すれば乗り換え時間が短縮され、千葉から通勤などで渋谷や新宿に行く場合、都心から東京ディズニーランドや房総半島への観光で、それぞれ利便性が高まる。

 東京大会でフェンシングなどの競技会場となる幕張メッセは京葉線海浜幕張駅近くにある。りんかい線沿いには大会時に国際放送センターが置かれる東京ビッグサイトのほか、バレーボールや水泳、テニス、体操などの競技会場が集中。相互直通運転により、外国人観光客や大会関係者はスムーズに移動できる。

 六月二十六日に開かれた設立総会で佐野県議は「通学や観光で本県を訪れる人にとって極めて不便。東京大会を控え交通アクセスの強化は重要で、取り組むべき喫緊の課題」と述べた。

 相互直通運転の実現を巡っては、一六年四月に国の交通政策審議会の答申に盛り込まれたほか、沿線自治体などが〇〇年度から要望活動を続けてきた。

 一二年三月に幕張メッセでアジア最大級の食品・飲料展示会「フーデックス・ジャパン」が開かれた際には、団体臨時列車が両線を直通運転して新宿から渋谷、大崎を経て海浜幕張までを一時間四分でつないだ実績もある。

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 佐野県議は「活動が鈍くなっていたが、連携した取り組みを推進したい」と語り、東京大会を二年後に控え、表だった進展がない中、議連を立ち上げることで実現を後押しする方針だ。県の担当者は「新木場駅の混雑をどうするかなど、東京大会での輸送対策は必要。国などへの働きかけの契機になれば」と期待する。

 ただ実現には課題がある。両線は運賃体系が異なるため、相互運転をした場合、乗車経路を把握できず、鉄道会社が正しい運賃を受け取れなくなる。現状では、海浜幕張から新宿まで大人がICカードを使う場合、JRだけ利用(東京経由)すると六百三十七円だが、大崎経由でりんかい線に乗ると九百四十三円かかり、三百六円の差がある。

 輸送力の問題もある。京葉線は朝のラッシュ時に一時間当たり二十四本を運行している。現行のままで乗り入れれば東京行きを減便しなければならない。増便をするには複々線化が必要で、試算では千百億円の事業費がかかる。

 議員連盟には自民十二人、千葉民主三人、公明二人、共産一人、市民ネット・社民・無所属の一人が参加。今後は調査・研究や国などへの要望活動をする。

 

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