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【千葉】

モクズガニ、安定「生産」へ 研究拠点が銚子・千葉科学大に完成

施設内の水槽で飼育されているモクズガニ=銚子市の千葉科学大で

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 海水魚と淡水魚を同時に飼育できる「好適環境水」を使い、中国の上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)と味も姿形もよく似たモクズガニの養殖技術を確立するための研究拠点「次世代型陸上養殖施設」が、銚子市の千葉科学大に完成した。開所式が先月二十七日にあり、関係者にお披露目された。

 安全で安心な魚類を安定生産できる工場のようなシステムを確立し、大学発ブランドとして新たな水産業の創出につなげることが目標だ。手始めに、中華料理の高級食材の代用品として需要が見込めるモクズガニを選んだ。

 施設は危機管理学部と薬学部が共同で運営。二〇一六年に文部科学省の事業採択を受け、基礎実験を始めるとともに施設整備の準備も進め、一億二千万円をかけて三月に完成した。

 飼育室には容量が一トンの水槽を十六基置き、より早く、より大きく、よりおいしく育てる条件を探るため、現在は稚ガニ約三千匹と親ガニ約二百五十匹を飼育している。

 好適環境水は、天然の海水に溶け込んだ約八十種類の元素の中から、魚の成長に必要なものだけで調整した低コストで機能的な人工飼育水。研究を通じ、魚の種類に応じた好適環境水の開発も視野に入れる。

 同大危機管理学部准教授でフィッシュファクトリーシステムリサーチセンターの小浜剛センター長は「モクズガニは今のところ順調に育っている。地元や社会のニーズに沿って、採算ベースに乗る有効性ある種苗を育てたい」と話した。 (小沢伸介)

 

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