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【千葉】

演劇の楽しさ 分かち合う 21日、流山でバリアフリー鑑賞会

「バリアフリー演劇鑑賞会」に臨む県立流山おおたかの森高校演劇部の部員たち=流山市で

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 劇場に出掛けて舞台を楽しむ機会が少ない障害者や高齢者をはじめ、地域の人たちに高校演劇に触れてもらおうと「バリアフリー演劇鑑賞会」が21日午後1時半から流山市の市文化会館で開催される。県立流山おおたかの森高校演劇部が生徒のオリジナル脚本を上演、近隣の高校の演劇部員たちが会場の案内を担う。 (林容史)

 二〇一六年の障害者差別解消法の施行をきっかけに、誰もが演劇を楽しめる環境づくりを目的に、流山市教育委員会と同市社会福祉協議会が、地元の高校演劇部に協力を呼び掛けて開催している。

 三年目の今回、初めて市内の高校の演劇部員が舞台に立つ。上演するのは「人生警備員」。一人の女性が生まれてから父の死、母との確執などを乗り越えながら、社会に一歩を踏み出す姿を描く。困難にぶち当たったとき公園に行けば、いつも人生警備員の男女の天使がピンチを救ってくれる。脚本と演出の三年の梶野峻平さん(18)は「誰も一人で生きているわけではない。周りには必ず救ってくれる人がいる」と込めたメッセージを説明する。

 高校の春大会で発表、舞台を鑑賞した視覚障害の女性から「舞台転換が分かりにくかった」とアドバイスを受けるなどして、二十五人の部員たちが、分かりにくかった場面を集中的にブラッシュアップしてきた。

上演に向け「人生警備員」の稽古に励む部員たち=流山市で

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 部長の三年の野口明日香さん(17)は「一般のお客の前で演じるのは楽しみ。声量、滑舌、動きなど分かりやすさに注意を払っている。主人公の人生にも共感してもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 演劇部顧問の不破萌美教諭は「誰にでも理解して楽しんでもらえる劇にするため、必要な配慮は何なのか生徒たちに考えてほしい。演劇を通して、思いを伝える楽しさも知って」と話している。

 目の見えない人のために音声ガイド、耳の聞こえない人のために字幕表示があり、補助犬同伴や車いす用の鑑賞スペースも設ける。近隣の県立柏、流山、野田中央各高校の演劇部員たちが案内、サポートする。高校生たちは昨年、市文化会館で開かれたバリアフリー研修で視覚障害者の手引きや車いすの押し方などを学んでいる。

 入場無料。問い合わせは市文化会館=電04(7158)3462=へ。

 

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