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【千葉】

千葉大、日本初「飛び入学」から20年 物理・工学などで活躍

 千葉大が、高校二年修了時から学べる「飛び入学制度」を、全国で初めて導入してから二十年たった。これまでに計九十人が合格(入学は八十八人)し、卒業生が物理や工学などの分野で活躍しているという。二〇二〇年春からは、コンピューターのプログラミングが得意な高校生を受け入れる。 

  (村上豊)

 飛び入学は一九九八年、当時の丸山工作学長(故人)らが中心になり、科学技術の最先端を切り開く若手人材を育てようとスタート。物理の分野で優秀な才能を持つ三人を受け入れた。これまでに理、工、園芸、文の四学部で計三百七十五人が応募し、七十一人が卒業した。

 そのうち六十一人が千葉大ほか、東京大や京都大、マサチューセッツ工科大(MIT)など国内外の大学院に進学。言語学などの教員や研究者になったほか、医療支援ロボットを開発するベンチャー企業の社長や、グローバル企業のソフトエンジニアなど、幅広い分野で活躍している。

 飛び級の学生は、入学金や授業料が免除される奨学金制度がある。入学後は一年次から、第一線の教員によるマンツーマン指導を受け、大学の費用負担で海外短期留学などができる。学部の早期卒業や大学院への飛び級といった制度もあり、最短二十三歳で博士号の取得も可能だ。

 飛び入学制度を運営する先進科学センターの高橋徹センター長は「九割近くが大学院に進学し、研究マインドを持った学生を育てられた」と評価。一方で「志願者が増えてくれない。年五、六人ペースで入学してくれると、学内が活性化する」と課題を挙げ、制度の拡充を進める。

 飛び入学は他の大学にも広がり、現在は京大や東京芸術大、日本体育大など、七大学が導入しているという。

 千葉大では新たに、高校生以下がプログラミングの実技能力を競う「日本情報オリンピック」の予選成績を活用した入試を、工学部総合工学科の情報工学コースで始める。予選成績のほか課題論述、二次面接で選考。ビッグデータ処理や人工知能(AI)といった、最先端技術を身に付けた情報技術(IT)人材の育成を目指す。

 

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