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【千葉】

<熱球譜>天国の母へ「夢諦めない」 東海大市原望洋・須崎雄大投手(2年)

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 初回は無失点で切り抜けた。だが二回表、相手の主砲への初球の変化球が甘く入り、右翼席に運ばれた。その後も制球が乱れ、5失点。三回途中で無念の降板となった。「完全に力不足だった。天国の母に来年こそ絶対に甲子園出場を報告したい」

 小学三年の時、父の勧めで地元のクラブチームで野球を始めた。二〇一四年に前身の東海大望洋が初めて夏の甲子園の舞台に立ったのを見て、「縦じまのユニホームでプレーすることにあこがれた」と振り返る。

 「好きなことをやりなさい」。野球に夢中になった息子を温かく見守ってきた母は昨年十一月、四十代の若さで急逝した。

 迎えた今大会。準々決勝までは持ち前の制球力を武器に、内野ゴロやフライで相手打線を翻弄(ほんろう)した。グラブには「夢を諦めないで」との刺しゅう。母の好きな言葉だったといい、ピンチの場面では、その言葉に目をやり、切り抜けてきた。

 相川敦志監督が「大会に入ってから急に成長した。来年は軸になる存在」と期待する二年生右腕。「もっと良い投手に成長して、来年は絶対に優勝する」。涙とともに雪辱を誓った。 (山口登史)

 

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