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【千葉】

椿貞雄と岸田劉生 船橋市西図書館、市所蔵の15点紹介

椿貞雄が描いた「春夏秋冬図」(右端)などが披露された作品展=船橋市西図書館で

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 船橋市ゆかりの画家・椿(つばき)貞雄(一八九六〜一九五七年)と、岸田劉生(一八九一〜一九二九年)の作品を披露する「日本画の世界」展が、同市西図書館二階ギャラリーで開かれている。洋画家として知られる二人だが、今回は墨で描いた日本画を中心に展示した。

 椿は劉生に師事して油彩画を学び、共に東京・代々木や鎌倉に住むなどして研さんを重ねた。椿は三十歳のとき、船橋へ移り住んで小学校の図画教員となり、六十一歳で亡くなるまで過ごしている。

 洋画に続いて二人は日本画も手掛けるようになり、椿の作品は墨で描き、さらに水彩絵の具で着色したのが特徴という。今回は、船橋市が所蔵している二人の作品など十五点を展示した。

 椿が一九三四年、縦長の紙に初めて描いたとされる「春夏秋冬図」(縦百三十三センチ、横三十三センチ)と、その十六年後に手掛けた「四季無盡藏(むじんぞう)図」(縦百四十六センチ、横二十二センチ)を比べると、技法などが進歩していることがうかがわれる。

 「春夏秋冬図」が収められたきり箱も展示され、その内側には椿の筆致で「(船橋の)清川氏宅 始めて長き紙に描く 其(その)意味にて面白きもの也」と記されており、市教委の山本雅美学芸員は「美術作品の周りにもさまざまな情報があり、この文言からも、椿が船橋で描いたことが分かります」と解説する。

 椿を紹介する書籍「画道精進」の題字となった、友人の武者小路実篤(一八八五〜一九七六年)が書いた色紙なども飾られた。会期は八月五日まで。開館は午前九時半〜午後八時(土日祝日は午後五時まで)。三十日休館。入場無料。 (保母哲)

 

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