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【千葉】

海水浴に潜む危険を見える化 「離岸流」自動検知の実証実験 御宿町で来月から

8月から実証実験が始まる御宿中央海水浴場=御宿町で

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 水難事故の大きな要因となっている「離岸流」を自動で検知し、海水浴客やライフセーバーに瞬時に伝えるシステムの実証実験が8月、御宿町の御宿中央海水浴場で始まる。水難事故防止や早期の救急救命につなげようと、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」の技術を活用し、海に潜む危険を可視化。来年3月末までに実用化を目指す。 (美細津仁志)

 町などによると、離岸流は海岸に打ち寄せた波が沖に戻る際に発生する。国内では海岸での水難事故の原因の約六割を占め、県内では外房の海岸で多くみられるという。

 今月末ごろに同海水浴場中央部にある電柱にカメラを設置。八月から波の様子を常時録画し、波の高さや潮位などを人工知能(AI)に学習させる。離岸流の発生場所や離岸流への海水浴客の立ち入りを、自動で検知できるようにする。

 検知した離岸流の情報は、ライフセーバーの腕時計などの「ウエアラブル端末」に通知。また海水浴客向けに、スマートフォンや浜辺の電子看板での情報提供も計画している。

 実験は町が総務省の支援を受け、コニカミノルタジャパン、中央大、日本ライフセービング協会が共同で取り組む。中央大理工学部生命・健康科学研究室の石川仁憲講師は「離岸流を検知するシステムは、これまでなかった。新年度には他の海水浴場でも実用化していきたい」と意気込む。

 町などは、システムの実用化で、同海水浴場で年間約九十件発生している離岸流による事故を半減できると見込んでいる。町の担当者は「迅速、確実な救助態勢で安全な海水浴場をアピールしたい」と話している。

 

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