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【千葉】

寄付、回収 保管、提供 「フードドライブ」確立 子ども食堂などにおすそ分け

回収ボックスから食品を取り出す笹田明子さん=船橋市のコープ薬円台で

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 フードドライブに取り組む「フードバンクふなばし」(船橋市、笹田明子代表)は、コープみらい(さいたま市)と協力してコープ薬円台(船橋市)、市川(市川市)の2店に食品回収ボックスを設けた。同バンクは集めた食品を船橋市内の子ども食堂や家庭に提供。地域内で寄付、回収から保管、食事の提供まで行う一貫した流れを作った。(村上豊)

 ボックスは六月下旬から設置。コープみらいでは、会員に家庭で使い切れない食品の持ち寄りを呼びかけた。薬円台店での七月下旬の回収では、インスタントラーメンや食用油、業務用ドレッシング、サバの缶詰など一一・八キロ分の食品が入っていた。

 前回の回収から十日しかたっておらず、笹田さんは「お中元シーズン後で多く集まったみたい。一カ月間でたくさんの人に協力してもらった」と笑顔。ペットボトル飲料やラーメンは家庭に、米やドレッシングは船橋市内の五つの子ども食堂に渡すつもりだ。

 笹田さんは、民生委員を二〇一一年から務めている。子どもの貧困や育児放棄など家庭の問題に接するうちに「一個人として何かできないか」と昨年四月に子ども食堂「こっこ」を同市浜町地区でオープン。第三日曜の昼間に喫茶店を借りて八十〜百人に食事を出している。今年四月からは、食品の調達もしようとフードバンクを始めた。

 「私が子どものころ、近所で煮物や野菜をおすそ分けしていた。このように地域で余った食品を循環する仕組みができれば、子どもを家庭だけでなく地域で育てられる」

 地域の中でフードドライブを完結できれば、集めた食品を運ぶコストも抑えられる。地域の高齢者や自治会、小学校に活動を知ってもらい、協力を求めるのに民生委員の経験が役立っているという。

 運営費のやりくり以外にも課題がある。まず食品の調達。市の沿岸部にある食品関連企業へ協力を呼びかけるほか、回収ボックスの増設を目指す。自宅の一室と賛同企業の事務所での保管は、スペースが手狭になりつつある。問い合わせは平日のみで、笹田さん=電080(6253)0357=へ。

<フードドライブ> 個人や企業から食品を寄付してもらい、必要としている困窮家庭や福祉施設に無償で届けるボランティア活動。食品確保が困難な人の役に立てるようにし、食品ロスの削減も目指す。寄付は米や麺、缶詰、インスタント・レトルト食品、飲料などで賞味期限まで2カ月以上、常温保存で未開封といった条件がある。

 

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