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【千葉】

<探訪ちばの味> 四街道市の米粉ベーグル店「べーぐるきっちん」

「ローストビーフとスモーククリーム」(手前右)などのベーグルサンドを持つ芝崎正和さん=四街道市で

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 オーブンが開くと、焼きたてのベーグルの香りが漂ってきた。表面はパリっとしているが、かぶりつくとモチモチした食感。四街道市のカフェ「べーぐるきっちん」店長の芝崎正和(まさたか)さん(45)は「ご飯の上に好きなおかずをのせて食べるように、ベーグルサンドを楽しんでほしい」と話す。

 ベーグルの生地は、小麦粉に米粉を混ぜて作る。卵、バターや牛乳、食品添加物を使わず、一般的なパンと比べて低カロリーで、ヘルシーさが売りだ。

 十五種類ほどのベーグルサンドの具材は、ローストビーフ、鶏の唐揚げ、白身魚のフライ、卵焼きと多彩。レタス、ニンジン、トマトなど県産野菜も使う。地元産のイチゴジャムやブルーベリーを挟んだスイーツサンドもある。

 千葉市出身の芝崎さんは約二十年前、結婚を機に四街道市に移住した。カフェを開く前は、百円ショップを展開する会社のサラリーマンで、複数の店舗の運営を任されていた。

 仕事にやりがいは感じていたが、学生時代、喫茶店でアルバイトした経験から、次第に「飲食店を出したい」との思いが膨らんだ。JR四街道駅周辺は空き店舗が少しずつ増えており、「地元の人たちの新しい居場所をつくりたい」との思いもあったという。

 約一年前、四街道駅近くに空き店舗を見つけた。市から改修費や家賃の補助を受けられる制度を利用。地元の商工会で起業のノウハウも学び、今年三月にオープンにこぎつけた。

 評判は、健康志向の人や子育て中の世代を中心に、口コミで広がった。

 砂糖や卵白を混ぜたクリームでクッキーを装飾する「アイシングクッキー」の講師の松石ゆり花さん(26)=四街道市=は「おしゃれだけど親しみやすい」からと店の雰囲気が気に入り、よく訪れている。近く、松石さんは店で菓子教室を開く予定という。「これから、いろいろな人が集まれるお店になれば、すてきですね」

 四街道市の米農家らの協力を得て今年から稲作も手掛けるようになった芝崎さん。「いずれは米粉100%のベーグルを作りたい」と夢は広がる。

 県内の農家や松石さんらとの出会いを通じ、「サラリーマン時代にはなかった人のつながりが生まれている」と笑う。店から人々の交流の輪が広がるのを楽しんでいる。(中山岳)

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<べーぐるきっちん> JR四街道駅北口から徒歩3分。ベーグルサンドは280〜580円。サラダなどサイドメニューもある。手作り品の販売サイト「ミンネ」などで、プレーンベーグル(10個セット、2000円)を販売。日曜、祝日休業。同店=電043(497)5488。

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 「ちばの味」を探し、その魅力を読者に伝えたい−。記者が、作り手たちの熱い思いに耳を傾けながら、紹介していきます。(随時掲載)

 

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