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【千葉】

<熱球譜>悔しさ糧、成長誓うエース 木更津総合3年・野尻幸輝選手

2回表下関国際無死一塁、バント処理で一塁へ悪送球する野尻選手

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 二回表無死1塁。下関国際の7番打者が送りバントを仕掛け、三塁方向に打球が転がった。捕球するのは三塁手の自分か投手か。「焦ってしまった」。心の迷いから一塁への送球が大きく外れ、ピンチを広げて先制を許した。

 相手のミスに乗じて勝ち上がってきた下関国際に、「隙を見せずに戦い抜く」と意気込んでいただけに「絶対に借りを返す」。甲子園2勝に投手として貢献した背番号1の思いに、チームメートが打撃で応える。

 三回に東智弥選手の本塁打で1点差に迫り、四回は捕手の山中稜真選手(3年)が中前打。2人とは昨夏、初戦で敗退した悔しさを選手として味わった。「励みになった。気持ちの強い方が勝てる」という思いで打席に立ち、山中選手に続く左前打。敵失を絡めて無死二、三塁の好機を演出し、意地を見せた。

 投手としての起用は「疲労があった」という五島卓道監督(64)の判断で見送られた。「いつでも行ける」と心の準備をしていたが、登板はかなわなかった。

 毎日のように100球以上投げ込み、打撃練習も遅くまで汗を流した。五島監督は「実力を備え、誰よりも練習に励んだ。頼りになる存在だった」とたたえる。甲子園を去る背番号1は「悔しいが、野球は大学でも続けたい。もっと大きく成長して、将来はプロ野球選手として活躍したい」。大きな目の奥に闘志を燃やした。 (山口登史)

 

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