東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

<探訪ちばの味> 西船橋駅前に6月誕生のクラフトビール

仕込み作業で、醸造タンク内の麦汁にホップを入れる松井純さん(右)と小野寺洋一さん=船橋市で

写真

 「おいしいビールを飲みたい」「なら、自分で造ろう」、そして「多くの人に『おいしい』と言ってもらいたい」−。クラフトビール職人らのそんな思いから六月、「船橋ビール」が生まれた。味の個性や地域性が売りのクラフトビール。「船橋の味を」と、地元産品を副原料に使ったビール造りにも取り組むことにしている。

 JR西船橋駅北口近くに開設した「船橋ビール醸造所」。仕込み作業をしていた醸造責任者の松井純さん(41)は「ビールの良さは、冷たくてキレの良さだけじゃない。いろんな種類があるし、その飲み方も知ってほしい」と説明した。

 松井さんは好きなビールを楽しもうと、都内でビールイベントを開催。三年前には会社を立ち上げた。次は自ら製造するため、昨年から東京・銀座でクラフトビール店を営む小野寺洋一さん(55)のもとで修業。さらに、船橋市内で飲食店を経営する会社専務の山本圭一さん(52)と意気投合し、山本さんが新会社を作って西船橋に出店することにした。

 船橋ビール醸造所の店舗は旧二階建てアパートの一階部分。クラフトビール造りは、麦芽の粉砕→糖分を作る糖化→煮沸→発酵→樽(たる)詰め→熟成、の手順で進められ、船橋ビール醸造所はこの全ての工程をこなしている。醸造と飲食のスペースは各約十坪と手狭だが、近く二階部分にも客席を広げる。

 現在、手掛けているのはエール酵母を使った「船橋エール」。今後、小麦麦芽も使ったホワイトビールや、黒ビールを造るつもりだ。また、ホンビノス貝やナシ、ニンジン、イチゴといった船橋の特産品を使ったビールにも挑む。

 国内のビール業界は出荷量の減少が続いているが、クラフトビールの製造量は右肩上がり。その大きな要因は酒税法の改正で、ビールの定義が変わったことにある。年間最低製造量が二千キロリットルだったのが、一九九四年に六十キロリットルに引き下げられ、当時は地ビールブームが起きた。

 麦芽比率「67%以上」は今年四月から「50%以上」となり、使える副原料の範囲も大幅に拡大。さまざまな風味を付けたクラフトビールが各地で生まれている。

 「自分が『おいしい』と思えるビールを造り、みんなでワイワイと楽しく飲める場を提供したい」。同じ夢を描き、実現させた松井さんと小野寺さん。松井さんは「船橋ビールで、船橋の味を追求したい」と話している。(保母哲)

写真

<船橋ビール醸造所> 所在地は船橋市西船4の29の9、JR西船橋駅北口から徒歩約1分。営業時間は午後4〜11時(ラストオーダーは10時半)。「船橋エール」の値段は、330ミリリットルが700円、250ミリリットルが500円(いずれも税抜き)。電047(437)8888。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報