東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

誰でも使えるM−BOX 千葉市稲毛区・黒砂地域が活用

M−BOXの中身を点検する池江麻里さん(左)ら住民たち=千葉市稲毛区で

写真

 千葉市稲毛区黒砂地域の住民たちが、災害時に避難所で必要な用具を箱詰めした「M−BOX(マニュアルボックス)」を作り、訓練で活用している。地域の公民館や小中学校に備え、誰でも使いやすいように用具を複数の箱に小分けにし、保管。地域の防災活動のモデルになっている。 (中山岳)

 黒砂地域では、災害時に避難所を設ける黒砂公民館、市立緑町小、市立緑町中の計三カ所の災害備蓄倉庫にM−BOXを置く。

 M−BOXは十箱のセットで、「初動受付」「仮設トイレ」「救護」など避難所の機能ごとに箱を分け、用具を保管する。「初動受付」の箱には、受付の完成写真、日本語や英語で避難所の過ごし方の注意点を書いた掲示紙、避難者名簿の用紙などが入っている。

 黒砂地域の九つの自治会員らでつくる「黒砂地域防災会議」のメンバー池江麻里さん(61)は「避難所について知らない人も使えるよう、工夫して箱を作った。一人でも多くの住民が中身を知っていることが大切」と話す。

 二〇一二年三月から、避難所の開設訓練も重ねている池江さんら同防災会議のメンバーは七月中旬、公民館で箱の中身を点検した。黒砂北部自治会副会長の中嶋隆男さん(71)は「自治会役員は二年で交代するので、避難所の開設は住民の誰もができるようにしたほうがいい」と指摘する。

 昨年九月の地域の防災訓練では、公民館など三カ所でM−BOXを使い、一時間〜一時間半ほどで避難所を設置。他地域の防災活動のリーダーらも見学した。

黒砂公民館の防災備蓄倉庫にあるM−BOX

写真

 黒砂地域では、地震発生時の安否確認のため各家庭が玄関に「無事です」と書かれたタオルを掲げ、住民同士が声をかけ合う訓練も続ける。

 池江さんは「多くの人の間で防災意識が高まれば、災害時に生き延びることにつながる。今後も活動を続けたい」と話す。

 千葉市は七月、M−BOXなど各地域の防災活動の事例集を作り、避難所開設・運営マニュアルとともに市内の公民館や小中学校に配った。市防災対策課の担当者は「黒砂地域の活動を一例として、他の地域でも備えを進めてほしい」と話している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報