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【千葉】

高速逆走車 最多の勢い 7月末で通報34件

ICの入り口に設けられた歩行者や自転車の進入禁止を知らせる看板や路面標示

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 県内の高速道路や自動車専用道路を逆走する車が急増している。昨年一年間で、県警に寄せられた逆走車の通報件数は計三十件だったが、今年は七月末時点で既に三十四件に達した。今月中旬には逆走車が別の車と正面衝突し、二人が重軽傷を負う事故が起きており、命の危険にもつながりかねない。歩行者や自転車の誤進入も相次いでおり、県警や道路管理者は対策に苦慮している。 (太田理英子)

 県警高速隊によると、逆走車の通報件数は、二〇一六年が過去三年間で最多の四十二件。翌年に十二件減ったが、今年は一六年を上回る勢いだ。県警が現場で実際に把握した逆走車は毎年十件弱で、高齢の認知症患者か飲酒後に運転していたケースが多いという。

 サービスエリアから本線に戻る際に入り口から出てしまったり、目的の出口を通過して本線上でUターンしたり−。人身事故に至らなければ反則切符(青切符)にとどまるが、重大な事故などを起こせば、自動車運転処罰法違反容疑などで逮捕される可能性もある。

 歩行者や自転車、原付きバイクの高速道路や自動車専用道路などへの誤進入も深刻だ。通報件数は過去三年間で年四百六十〜四百七十件ほどで推移しているが、今年は七月で既に三百八件に達した。

 そのうち県警が現場で把握したのは百八十七件。三割が六十五歳以上だが、若者や外国人も目立つ。その原因がスマートフォンの道案内。徒歩や自転車なのに誤って車向けの情報を見て、画面に夢中になってそのまま高速道路に進入してしまうことが少なくないという。

 料金所のあるインターチェンジ(IC)であれば係員が制止できるが、料金所のない側道から入って本線上で警察官に発見されたケースも。いずれも道路法などの違反で県警に始末書を提出することになるが、事故に巻き込まれる危険とも隣り合わせだ。

 県警は高齢者ドライバーの増加に伴い、逆走や誤進入は今後さらに増えるとみる。NEXCO東日本などの道路管理者は、逆走や立ち入りへの注意を促す看板や路面標示を拡充しているが、効果が出ているとはいえない。高速隊の高橋実副隊長は「パトロールの回数を増やして早期発見に努めているが、どこからでも入ってきてしまう。一層の啓発が必要」と話している。

 

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