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【千葉】

「『線の外』の声を聞いて」 原告団長・菅野貴浩さん

三女の描いたイラストを添えたはがきを手に、「原告の声に耳を傾けて」と訴える原告団長の菅野貴浩さん

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 菅野貴浩さんら第二陣訴訟の原告は、いずれも避難指示区域外からの避難者。菅野さんは「(避難指示区域は)人間が地図で線引きしただけ。『線の外』でもふるさとを失った人間はいる。ふるさとに住めないと感じている人間の声を聞いてほしい」と訴える。

 今春、原告家族のつながりを深めようと、原告団を立ち上げた。菅野さんは、雄弁さを買われて団長に就いた。

 「ふるさと福島から避難した私たちは、親族や友人と離れて暮らす寂しさ、避難先でのいじめ、経済的な問題などたくさんの苦難を抱えながら、それでも今は戻れないと避難生活を続けています」

 原告団は、原告の思いをつづった二万枚のはがきを作り、支援者らに配った。宛先は二陣訴訟を担当する千葉地裁の高瀬順久裁判長。絵が得意な菅野さんの三女(13)が花をモチーフに描いたイラストを添えた。はがきを読み、賛同した人たちに、切手を貼って投函(とうかん)してもらう取り組みだ。支援が広がるよう、今後、さらにはがきを作るという。

 福島第一原発から約六十キロの福島市渡利地区から、菅野さんが家族五人で野田市に避難してからまもなく七年。福島市の自宅周辺は「事故前のように安全で人間的な暮らしはできない」と話す。「国策で作られた原発が事故を起こせば、責任を取るのは誰か。判決では国の責任を認めてほしい」 (美細津仁志)

 

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