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【千葉】

<探訪ちばの味> 千葉市初の「クラフトビール醸造所」

醸造担当の大塚さん(右)の仕込み作業を見守る富木さん=いずれも千葉市美浜区の「MAKUHARIBREWERY」で

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 千葉市美浜区の幕張ベイタウン近く。木を基調とした落ち着いた雰囲気の店内に入ると、ガラス越しに並ぶビール醸造用の銀色のタンクが目を引く。

 店は、千葉市初のクラフトビール醸造所兼ビアパブ「MAKUHARI BREWERY」。幕張地区で生まれ育った、東京の大手システム開発会社社員の富木毅さん(42)が昨年六月、運営会社を設立した。

店で提供しているクラフトビール

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 二〇一四年から市にまちづくりの政策提言をする事業に関わってきた富木さんは、海側は先進的なまちが広がり、内陸側には古くから続く祭りや畑などが残る幕張新都心の魅力に着目。大のビール好きだったこともあり、クラフトビール醸造が盛んな米国・オレゴン州ポートランドを参考に、ビールを醸造し、幕張のまちづくりにいかせないかと考えた。

 幕張産のイチゴやニンジンを副原料にしたビールを委託醸造し、一六年五月に地元の祭りで販売したところ、高い評価を得た。ビール醸造所をつくりたいと考えていた富木さんにその後、大手不動産業者から幕張地区での出店の打診があり、開業を決めた。

 ポートランドから醸造タンクを取り寄せ、職人から醸造方法を学んだ。昨年九月に飲食部門のビアパブを先行オープン。今年三月には酒造免許を取得し、六月からクラフトビールの販売を始めた。

 店内で醸造し、客に提供しているクラフトビールは四種類。このほか七月からは、千葉ロッテの試合が行われる日限定で、美浜区のZOZOマリンスタジアムで、醸造した「マリーンズビール」(三百三十ミリリットル税込み八百円)を販売している。

 酒造会社を退職し昨年六月に富木さんの会社に移った大塚絵美さん(40)が醸造を担当する。「まだ試行錯誤の段階。安定的に同じ味のビールが作れるようになるまでの過程も味わってもらいたい」と大塚さんは話している。

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 富木さんは大手システム会社で平日働き、夜や週末に店で無給で働いている。外国産の大麦とホップを使っているが、将来的には幕張で大麦を栽培し、地元の材料で醸造したいと考えている。「クラフトビールは味が多様で、ビールが苦手の人にもおすすめ。幕張のビールを味わって、身近にある豊かさに目を向けるきっかけにしてほしい」

 店は水曜休み。問い合わせは「MAKUHARI BREWERY」=電043(307)1962=へ。 (黒籔香織)

 

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