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【千葉】

高齢者の運転免許返納 親族ら代行可能に 全署・幹部交番に窓口拡大

高齢者講習で指導員2人からアドバイスを受ける高齢ドライバー=千葉市花見川区の鷹ノ台ドライビングスクールで

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 高齢ドライバーの運転免許の自主返納を促そうと、県警は親族や介護者などの代理人が、返納手続きを代行できる制度を始めた。病院に入院していたり、介護施設に入所しているなどやむを得ない事情がある場合が対象。免許課の担当者は「最寄りの警察署や幹部交番でも返納できるので、ぜひ利用してほしい」と呼び掛けている。

 高齢者による事故が後を絶たないため、昨年三月に改正道交法が施行され、七十五歳以上のドライバーの認知機能検査などが強化された。県警は、運転に自信がなくなった人には、自主返納することを呼び掛けている。希望者には、身分証明書として使える運転経歴証明書を発行している。

 これまで運転免許の返納手続きは、高齢者本人が千葉と流山の運転免許センターに訪れなければ認められていなかった。

 新制度では、親族のほか、病院や介護施設の職員、ケアマネジャーなど福祉関係の有資格者、成年後見人が代理で申請できるようになった。本人が署名した「委任状兼承諾書」や、本人の運転免許証、代理人の身分証明書などを代理人が持参する。

 申請窓口も千葉、流山両運転免許センターだけでなく、県内全三十九署と幹部交番全八カ所に広げた。

 免許課によると、県内の六十五歳以上の免許の返納者は急増。二〇一三年に五千八百五十人だったのが、一七年は一万八千九百九十二人と三倍以上に増えている。

 問い合わせは、千葉、流山両運転免許センターや最寄りの警察署・幹部交番へ。

◆認知機能検査、講習 待ち長期化

 七十五歳以上の高齢ドライバーの認知機能検査で、今年三月末までの一年間に県内で検査を受けた九万八千九百三十四人のうち、二千三百九十三人(2・4%)が「認知症の恐れがある」と判定された。このうち十人が医師によって認知症と診断され、免許取り消しや停止処分となった。

 県警免許課によると、「認知症の恐れがある」と判定された人のうち五百九十五人が自主返納した。

 認知機能検査やその後に受ける「高齢者講習」では、予約待ちの長期化が課題となっている。

 どちらも県内五十八カ所の自動車教習所で実施されている。検査は申し込みから受検まで平均五週間程度かかり、長い場合は三カ月待ちの教習所もある。高齢者講習は平均約三週間待ちで、最長で二カ月待ちとなる教習所もある。

 検査では、指導員が対応できるのは一人当たり一度に十人まで、講習は三人までと道交法で定められており、一度に大勢を受け入れることができない。

 受け入れ態勢の強化を図った教習所もある。鷹ノ台ドライビングスクール(千葉市花見川区)は検査や講習までの予約待ち期間は一週間ほど。新たに教習指導員を採用するなどしたという。

 講習では、高齢者の事故の特徴や防ぎ方などを学ぶ。実際にコースを走行した後、ドライブレコーダーの映像で個別指導を受ける。千葉市美浜区から来た水口隆義さん(74)は「多少家から遠くても、検査と講習を早く終えたくて選んだ」と話した。

 県警は、検査と講習の予約状況をホームページなどで紹介している。問い合わせは、県警免許課=電043(201)0110=へ。

  (美細津仁志)

 

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