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【千葉】

「子ども目線の対応を」父が市教委などに訴え 館山の中2自殺 第三者委最終報告

金丸謙一市長から第三者委員会の最終報告書を受け取る田副義春さん(右)=館山市で

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 館山市で二〇〇八年、市立中学校二年生の田副勝さん=当時(13)=が自殺した問題で、市の第三者委員会(委員長・大野精一星槎大大学院教授)が十日に市に提出した最終報告書は、いじめがあったと認定したものの、自殺を決意した原因の全容を解明できなかった。父親の義春さん(63)は「息子の気持ちは十分の一ぐらいは分かった。家族のことを見守って安らかに休んでほしい」と話し、市教育委員会などに対し「子ども目線の対応を心がけてほしい」と訴えた。

 最終報告書は、勝さんが小学校から中学二年まで、所属していた野球部の部員らから、からかいやいじめなどで「精神的な苦痛が相当程度蓄積していたと考えられる」と指摘。「二学期が始まり部活動が始まるということが大きな心理的負担となっていた可能性が高い」とした。学校側が直後に実施した生徒へのアンケートを廃棄し、市教委がアンケートの結果を一部公表していなかった点を挙げ、「重大事態が生じている状況における対応として十分だったか疑問」「市教委に対する不信感を著しく増大させる要因となった」などと厳しく指摘した。

 報告書を受け取った金丸謙一市長は「遺族や勝さんの目線に立ち対応できなかった。同じことを起こさないようしっかり対処する」と述べた。(山口登史)

 

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