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【千葉】

<ひとキラリ>谷津干潟守れと子ども向け絵本 習志野ゆかりの作家・U−sukeさん

絵本「プロペラちどり」で、谷津干潟を描いたページを開くU−sukeさん=習志野市役所で

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 渡り鳥の飛来地として知られ、ラムサール条約に登録された習志野市の谷津干潟。「その貴重さを多くの人に知ってもらいたい」という絵本作家の思いから、子ども向けの絵本「プロペラちどり」が生まれた。少年と同干潟に飛来するメダイチドリの冒険物語。「この絵本をきっかけに、谷津干潟に親しむ人が増えてくれれば」と願っている。(保母哲)

 手掛けたのは、絵本作家でイラストレーターのU−suke(ゆうすけ)さん(47)=東京都三鷹市。U−sukeさんは船橋市で育ち、市立習志野高校を卒業後、習志野商工会議所へ就職。「まちづくりの仕事は楽しいけど、イラストを描きたい」と十一年で退職し、オーストラリア・メルボルンの短期大学に入学した。

 留学中にイラスト展の最優秀賞を受賞するなどし、帰国後はフリーで活動。「ちょんまげ課長」「Moley(モーリー)」などを出版した。絵本「くろとん−ジェットイルカとほしりょこう」の原画は、世界的な絵本作家の登竜門である「2015イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」で入選している。

 昨年二月に習志野市の宮本泰介市長と会った際、「谷津干潟には各国から渡り鳥がやって来る。ハブ空港みたい」と会話したことなどがきっかけで、三冊目の絵本作りに取り組むことにした。

 出来上がった絵本は、シベリアに住む男の子が、自作の飛行機である「プロペラちどり」に乗り、越冬の中継地である谷津干潟を目指す物語。製作の際は、習志野市と谷津干潟自然観察センターが協力した。

 「都会の中にありながらも自然があり、人間とも共生しているのが谷津干潟。さまざまな生き物がすむこの干潟を、ずっと守らないといけない」と力をこめたU−sukeさん。「地元以外の子どもたちも、この絵本を手に、谷津干潟に足を運んでくれるとうれしい」

 絵本の出版を報告するため、U−sukeさんは八月二日、習志野市役所に宮本市長を訪問。宮本市長は「習志野のことが随所にちりばめられており、素晴らしい絵本」と出来栄えをたたえていた。

 「プロペラちどり」は縦二十七センチ、横二十二センチで、三十二ページ。発行はフレーベル館(東京)。千二百五十円(税別)で、習志野市広報課=電047(451)1151=でも取り扱っている。 

 

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