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【千葉】

これ以上空気を汚さないで 千葉市で27日、東京湾石炭火力問題サミット

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 東京湾沿岸の千葉市や袖ケ浦市、神奈川県横須賀市で進む石炭火力発電所の建設計画を学び、環境への影響などを考える「東京湾石炭火力問題サミット」(千葉県弁護士会主催)が二十七日、千葉市中央区の県弁護士会館で開かれる。千葉市の市民らでつくる「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」のメンバーは「これ以上空気を汚さないでほしい」と訴えている。(黒籔香織)

 千葉市中央区の製鉄大手JFEスチール東日本製鉄所の敷地内にある「(仮称)蘇我火力発電所」建設予定地から約三キロの、中央区問屋町のマンションで暮らす渡辺敬志(たかし)さん(70)は「今も洗濯物やベランダ、車が粉じんで汚れて、困っている。さらに石炭火力発電所をつくるのは、住民への配慮がなさ過ぎる。許せない」と憤る。

 マンションの自治会でアンケートを実施したところ、住民の九割が粉じんに困っていると回答した。渡辺さんは、粉じんの原因になっているとして、JFEが野積みしている石炭や鉄鉱石などの置き場の改善を求めてきた。その過程で新たな石炭火力発電所の建設計画を知り、考える会に加わった。

 二〇一一年三月の東京電力福島第一原発事故後、コストが安くて、高効率で発電できるなどとして、石炭火力発電所計画が次々に浮上した。

 JFEスチールと中国電力が出資した千葉パワーは、千葉市中央区川崎町のJFEの敷地に、約百七万キロワットの石炭火力発電所を一基建設する予定だ。二〇年に着工、二四年の運転開始を予定している。袖ケ浦市や横須賀市でも建設計画が進んでいる。

 考える会は昨年四月に発足。勉強会を十回ほど開き、今年五月には七千五百五十人分の反対署名を千葉市に提出するなど、計画に異議を唱えてきた。

 考える会代表の小西由希子さん(59)は「電力は十分足りている。環境に負荷の大きい石炭火力発電所の建設はやめてほしい。まだ計画を知らない人にも知ってもらいたい」と話している。

建設予定地の地図を見ながら話す「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」の人たち=千葉市で

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◆仙台の差し止め訴訟 原告団長が講演

 27日の東京湾石炭火力問題サミットでは、東北大大学院文学研究科の長谷川公一教授が「石炭火力発電所問題と市民活動の意義」と題して基調講演する。長谷川教授は、昨年9月に住民が仙台市の石炭火力発電所(昨年10月運転開始)の運転差し止めを求めて提訴し、仙台地裁で係争中の訴訟の原告団長を務める。

 NPO法人気候ネットワーク(本部・京都市)理事の平田仁子(きみこ)さんが全国の石炭火力発電所の計画状況などを紹介。健康被害や環境への影響を懸念する千葉市、袖ケ浦市、神奈川県横須賀市の住民団体から活動報告がある。

 会場は県弁護士会館3階講堂で、午後1時半〜4時半。参加費無料。問い合わせは県弁護士会=電043(227)8431=へ。

 

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