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【千葉】

古墳時代の鍛冶遺構テーマにたたら祭開催 八千代・村上駅前で18日、職人技実演

熱した鉄の棒をハンマーで鍛える伊藤さん=八千代市の工房で

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 古墳時代初頭の鍛冶工房跡が見つかった、八千代市の沖塚遺跡をテーマにした「第二回黒沢池のたたら祭」が十八日、東葉高速鉄道村上駅前広場で開かれる。実行委員の一人で、市内に工房を構える鍛冶職人の伊藤愛さん(32)は当日、日ごろの技を実演する。伊藤さんは「地元の遺跡を知ってもらうとともに、現代の鍛冶屋を伝えたい」と話す。 (黒籔香織)

 村上駅南東にある沖塚遺跡(旧石器時代〜平安時代、約六万平方メートル)では一九九〇年十月〜翌九一年一月、鍛冶炉や鍛冶工房跡などの鍛冶遺構が見つかった。東葉高速鉄道の建設に伴い、当時の日本鉄道建設公団などが発掘調査を行った。その後、一部を除き、埋め戻された。

 たたら祭は住民らが、鍛冶遺構の歴史を広く知ってもらおうと企画し、今年で二回目。伊藤さんは、昨年の祭で鍛冶遺構の存在を知り、縁を感じて今回から祭の運営に携わる。

 京成勝田台駅近くの工房で伊藤さんは、千〜二千度の石炭炉の中で熱した鉄の棒を力強くハンマーで繰り返したたく「鍛造」という技法で、S字フックや手すり、店のインテリアなどをオーダーメードで作る。

 伊藤さんは船橋市の東京学館総合技術高校(現・東京学館船橋高校)で金属工学を学び、卒業後に英国に留学し、鍛冶職人の下で三年半修業を積んだ。百年前に作られた教会の風見鶏の修復に関わり「作ったものが自分より長く生きる」と感じ、一生の仕事にしたいと思ったという。

 二〇一一年に帰国後、結婚や出産を経て、昨年五月に工房を構えた。伊藤さんは「刀を作ると思われがちだが、身近なものを作っていることを知ってもらいたい」と話す。

 たたら祭は午前十時〜午後四時。沖塚遺跡を巡るツアーをはじめ、地元の児童、生徒による音楽祭もある。問い合わせは実行委員会事務局=電047(485)9280=へ。

 

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