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【千葉】

台風の目、安全に航行 琉球大准教授が成田で講演

航空機を使った台風の観測について講演する琉球大の山田広幸准教授=成田市で

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 航空機を使った台風の観測に取り組む琉球大理学部の山田広幸准教授が、成田国際空港会社で開かれた成田航空地方気象台主催の航空気象講演会に登壇し、民間航空機が通常は回避している台風の目を安全に貫通飛行する可能性を指摘した。

 天気予報などで示される台風のデータは、気象レーダーなどからの推定で実測に基づかない。日本周辺で台風の進路予報が突然、大きく変わった事例もある。山田准教授は「現状では確証を持って防災情報を出すことができない」と航空機観測による実測の意義を強調した。

 研究では、高度一三・八キロの上部対流圏まで上昇してから台風の目に進入し、観測機器を落下させて中心部の気温や気圧、湿度、風速といった気象観測に取り組んでいる。二年間で大型台風の中へ九回飛行したが、いずれもシートベルト着用の必要がない程度の揺れだったという。

 山田准教授は「台風の中で降水に遭うことも乱流に遭うこともない。通常より少し上を飛ぶことで、民間機の迂回(うかい)や欠航のリスクが防げる」と説明。質疑応答で「高度三万八千フィート(一一・六キロ)以上で可能なら、航空業界のコンセンサスが得られるのでは」との発言もあり、「これからも何回か目に入って実証したい」と述べた。(小沢伸介)

 

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