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【千葉】

介護の現場 外国人視点で 人材受け入れ、千葉の研修会でベトナム人2女性語る

介護の仕事について話すレー・ティ・チャンさん(左)とチャン・ティ・ニーさん=千葉市中央区の千葉市民会館で

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 外国人介護人材の受け入れについて理解を深めようと、事業者など介護関連二十二団体からなる県介護保険関係団体協議会の研修会が、千葉市内で初めて開かれた。特別養護老人ホーム(特養)の裕和園(千葉市緑区)で働く二人のベトナム人女性が仕事や生活ぶりを、参加した約百人を前に日本語でしっかりと話した。(村上豊)

 二人は、二国間の経済連携協定(EPA)プログラムで一年半前に来日したレー・ティ・チャンさん(24)とチャン・ティ・ニーさん(25)。食事や排せつ、入浴の補助といった介護業務に従事しながら、介護福祉士の資格取得を目指す。それぞれ毎月九万円ほど仕送り。庭で野菜を育て、休日には成田山などに出向く。

 レー・ティ・チャンさんは、看護大を卒業したがベトナムでは就職先を見つけるのが難しく、アニメが好きだったことから日本行きを決めた。両親とはインターネットを通して連絡を取り合う。

 介護現場では「日本人ははっきりものを言わないので、分かりにくいときがある」と語る一方で、「家族と離れて暮らして寂しいので、こちらに連れてこられれば」と希望を語った。

 チャン・ティ・ニーさんは大学を卒業後、経済が発展し、文化が似ている日本を知りたいと来日。「日本人は笑顔で気遣ってくれるので、本音が分からない」と感じている。二十五歳までに結婚するベトナム人女性が多いが、「三十歳までに。今は仕事をちゃんと」と考える。

 県内では介護人材が二〇二五年度に二万八千人不足し、介護職員を確保できる割合の充足率は都道府県最低の74%にとどまると推計される。森田健作知事は介護人材の獲得に向けて、十一月にベトナムでトップセールスをした後、外国人介護人材に対して日本語学習費用や家賃補助を支援する意向を示した。

 二人のトークで司会を務め、両国の橋渡しをする淑徳大の藤野達也教授は、中国などと介護人材の獲得競争が激化している点を指摘。その上で「格安の労働力ではなく、日本人と同等以上の待遇に努めてほしい」と参加者に理解を求めた。

 

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