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【千葉】

柏と鉄道、歴史の軌跡 市内で13日から写真展

柏駅を出発し、常磐線を走るSL。戦前に撮影された写真とみられるという(柏市教委提供)

写真

 昭和〜平成時代を中心に、柏に敷かれた鉄道の歴史をたどる写真展「柏の鉄道・今むかし」が十三日、柏市のパレット柏市民ギャラリーで始まる。懐かしい風景や列車の写真に加え、鉄道開業を巡る貴重な資料を紹介し、鉄道とともに発展してきた街の近現代に光を当てる。十六日まで。 (堀場達)

 市に寄託されるなどした写真の分類、整理に取り組んでいるボランティアの住民団体「フォトアーカイブス柏」の協力で、市教育委員会が主催。A1かA2サイズのパネル写真百三十枚を展示する。

 市内を通っているJR常磐線、東武野田線、つくばエクスプレスの各沿線や駅周辺の風景が、どのように変わっていったかを振り返り、蒸気機関車(SL)をはじめ、退役した列車車両の走る雄姿をよみがえらせる。

 写真以外の資料類も興味深い。その一つが、一八九六(明治二十九)年に東京・田端−茨城・土浦間が開通した常磐線の前身のルート確定を、後に国有化される日本鉄道の社長小野義真(ぎしん)(一八三九〜一九〇五年)が、現在の市中心部にあった当時の千代田村の村長寺島雄太郎へ知らせる手紙。八月十二日付で「鉄道が通ることになった。用地買収を依頼したい」とする内容だ。

 手紙を差し出した年は記されていないが、市文化課の市史編さん担当職員の高野博夫さんは「開通二年前の一八九四年ではないか」と推し量る。

 常磐線について、同社は当初、柏よりはるかににぎわっていた流山や埼玉県の川口に駅を設ける案を考えており、国機関だった鉄道省の反対で、最終的に柏を経るルートが決まったという。

 市内の三路線で、つくばエクスプレスは唯一、平成に入った二〇〇五年に開通した。ただ高野さんは「実は約八十年前の昭和初期、ほぼ同じルートを走る鉄道が構想されていた」と指摘する。この鉄道構想に絡んで描かれた図面も、会場で鑑賞できるようにする。

 入場無料。初日は正午、十四〜十六日は午前十時開場で、四日間とも午後五時まで。

 

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