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【千葉】

「外へ一歩」美容師視点で 吉澤さんら 我孫子でひきこもり支援

「外見をおしゃれに変えて、自信をつけてほしい」と、BLPの活動で髪をカットする吉澤さん(本人提供)

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 中学生のころ、ひきこもりで苦しんだ男性美容師が、自分と同じ悩みを抱える人たちのため、身に付けた技能を役立てようと、我孫子市の勤務先で活動を始めた。「外見をおしゃれに変えれば自信がつき、外へ踏み出す一歩になる」。こんな信念で、同志四人とグループ「ビューティフルライフプロジェクト(BLP)」を結成し、手助けを試みている。 (堀場達)

 BLPを主宰しているのは、茨城県在住の吉澤智洋さん(29)。東京都江戸川区立中学二年の時、いじめられて不登校になり、自宅に閉じこもりがちになった。

 「ボサボサの髪を何とかしようと、緊張しながら近所の美容院へ行った。丁寧な対応とかっこいい髪形に、気分がすっきりした。美容院通いが好きになったことで外出が怖くなくなり、半年ほどで登校もできるようになった」と振り返る。

 高校在学中、つまずきから立ち直らせてくれた美容師を職業として志すようになり、卒業後、専門学校で技術を学んだ。「人付き合いは下手で、接客も得意ではないが、昨年あたりから何とか仕事をやっていけるメドがついた」と話す。

 気持ちに余裕ができた吉澤さんは「かつての自分のようにひきこもりで苦しんでいる人たちを救いたい」と思い立った。吉澤さんが仕事の傍ら、通っていたビジネススクールの知り合いに声を掛け、昨年、BLPを立ち上げた。

 スタッフはバー店主、カメラマン、アパレル店長ら吉澤さんを含めて五人。吉澤さんが勤める我孫子市本町の美容院アブニール我孫子店で、定休日を利用し、七週に一回のペースで、カット、衣装合わせ、写真撮影、人生相談などの有料サービスを提供している。

 昨年の活動日は八回で、リピーターを含め、延べ七十人が参加したという。ひきこもりは原因、程度がさまざまで、吉澤さんたちの活動は「自信を失っている人たちに、再び自信を手に入れてもらおうと背を押す」ことを重視する。

 今年最初の活動は二月十九日午前十一時〜午後五時に予定している。費用は一人三千円(カラーリングなどサービスによっては追加料金)。問い合わせは同店=0120(129)150=へ。

 

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