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県政に届け女性の声 「存在は貴重」「増加必要」

 各地で舌戦が続く県議選には、無投票で当選した一人を含めると、二〇一一年の前回選挙より一人多い計八人の女性が立候補している。前回誕生した女性県議は、定数五〇に対してわずか三人にとどまり、全体の一割に満たなかった。安倍政権が女性の活躍推進を掲げ、県政にも女性の視点を求める機運が高まる中、各女性候補は工夫を凝らし、有権者へのアピールを続けている。 (大野暢子)

 「どうか一人でも多くの女性を、県議会に送り込んでください」

 県議選の告示後、初の週末となった四日。ショッピングセンターで街頭演説に立った女性候補は、切実な声でこう呼び掛けた。自身の政策を書いたチラシでは「世の中の半数は女性」と強調。バランスの取れた議会を目指すため、女性の増加が必要だとした。

 別の女性候補は街頭で、障害児への支援策や、家族に負担が集中しない介護制度の必要性を訴えた。応援演説をした男性の地方議員は「子育てや福祉の担い手としての実体験を語れる女性議員の存在は、とても貴重だ」との考えを語った。

 また、従来型の選挙戦術とは一線を画す女性候補も。ある候補は、一見すると選挙用と分からない、洗練されたデザインのホームページに公約を掲載。選挙カーでの街宣は控え、風景写真や自身に似せたイラストを多用したチラシを配っている。陣営の担当者は「選挙特有の言葉や行動に縛られる必要はない。若い世代や女性たちに身近に感じてもらうことの方がずっと大切だ」と狙いを語った。

 複数の女性候補がいる選挙区では、各陣営に「女性を応援する票が分散するのでは」との危機感も漂う。その一方で「性別でなく、純粋に政策や実績で判断してもらう好機だ」「男性が多い方がいいとか、男女同数がいいとか、そうした考え自体には意味がない」などの冷静な意見も聞かれた。

 

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