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意気込み語る 宇都宮市議新顔2人

 四十五議席を五十七人の候補者が争った宇都宮市議選では、市街地の活性化に取り組んできた無所属候補が初陣を勝利で飾り、社民候補が初めて議席を獲得するなど新鮮な顔触れがそろった。当選を決めた新人たちは、市政への思いや将来の抱負を力強く語った。

◆街コン生みの親 佐々木 均氏 街ににぎわいを

 無所属新人の佐々木均(ひとし)氏(56)は、出会いを求める男女が市街地の飲食店を回り、交流を楽しむ「街コン」の生みの親として知られる。自身も市内でバーを営み、約三十のバーが加盟する「宇都宮カクテル倶楽部(くらぶ)」の代表幹事も務めた。

 佐々木氏は当選を決めた後、事務所がある市中心部のオリオン通りに立ち、支援者の前で「街ににぎわいがないと食べていけない人々がいる。厳しい現場を知る一人として、街の役に立っていきたい」と誓った。

 二〇〇四年、空き店舗が目立つ中心市街地の現状に危機感を抱き、一度に多くの人を街中に呼び込もうと「宮コン」を思い付いた。最初は四店だけで始めたが、好評を受けて徐々に参加店を増やし、現在は千人前後が参加する催しに成長。類似のイベントが全国各地にも広がった。

 佐々木氏は「市中心部には以前、全国チェーンのファストフード店が複数あったが、軒並み撤退した。彼らが宇都宮に戻りたい、と思うような魅力を街につくりたい」などと訴え、市中心部で支持を広げてきた。

 選挙戦を支えたのは、飲食店主の仲間や常連客ら。二十〜三十代の支持者も多く、「街で踏ん張る飲食業者の声を市政に届けて」「今回、初めて選挙に行った」などの声が聞かれた。 (大野暢子)

◆社民党で議席獲得 宇賀神 文雄氏 反LRT行動を

 社民公認で初当選を果たした宇賀神(うがじん)文雄氏(68)は一夜明けた二十七日、宇都宮市内で福島瑞穂副党首から祝福の電話を受け、笑顔を見せた。前身の社会党を含めると、宇都宮市では一九九五年の市議選以来、二十年ぶりの議席獲得。社民としては初で、県内唯一の議員が誕生した。

 市議選挑戦は四度目となった。選挙戦では、市が進める次世代型路面電車(LRT)の導入計画への反対を前面に押し出した。当選を勝ち取ることができた背景を、同じようにLRTに疑問を抱く市民から一定の支持が集まったと自己分析する。

 「市議会の一般質問で、LRTの事業に費やす予算を、平和運動や地域の交通などに回せないか(市に)聞きたい。他議員とも連携を進めたい」

 選挙戦で、市民の声を聞く中で感じたのはLRTへの根強い抵抗感。利用者が少なく、収益性にも不安があるのになぜ造るのか、と疑問を投げかけられたという。「現場で問題点を把握し、行動を起こしたい」と意気込む。

 市議になっても、約四十年にわたって政党役員として取り組んできたことを活動の中心に据える。これまでに培ってきた幅広い人脈を生かし、さまざまな意見を市政に反映させたいと語った。(後藤慎一) 

 

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