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中央区長8選 矢田さん批判退け

8選した矢田美英さん=26日午後9時47分、東京都中央区で

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 中央区長選で八選を果たし、全国の現職市区長で最多の当選回数を自ら更新した無所属現職の矢田美英(よしひで)さん(74)は、事務所で「信じて皆さんと戦ってきた結果だ」と頭を下げた。

 多選への批判から、これまで支援を受けてきた自民党系が三陣営に分裂。推薦は新人の今野弘美さん(55)が獲得し、危機感は強かった。表だって党関係者を頼れず、事務所も町会や家族らが中心に切り盛りした。後援会幹部は「矢田さんの選挙でここまでバタバタしたことはない」と振り返る。

 選挙戦では「区内に選手村が設置される二〇二〇年東京五輪・パラ五輪の開催に向け、区の黄金時代を築く」と訴えた。接戦が伝えられた終盤は、自民推薦候補と戦う立場にもかかわらず、安倍晋三首相(党総裁)と二人で写った写真を事務所に貼り、同党との関係の深さをアピール。「多選はそれだけ長く支持されてきたことの証し」と批判を逆手に追撃をかわした。

 戦後、全国の市区長で最多選は大阪府貝塚市長を務めた吉道勇氏の十期。九期務めたのも三人しかいない。陣営幹部からは「次を花道に」と、八期限りを強調する声が聞かれた。矢田さんは「批判があることは知っている。全力で総仕上げする」と語った。

 敗れた今野さんは「多選は一つの争点だったと思うが、なかなか伝わらなかった」と話した。

 

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