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新人の長谷部さん「新しい渋谷つくる」 多様性訴え 激戦区長選制す

渋谷区長選で当選確実となり、支持者に迎えられる長谷部健さん=26日午後11時46分、東京都渋谷区で

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 「今回の選挙でいろいろな仲間が増えた。新しい渋谷をみんなと一緒につくっていきたい」

 激戦の渋谷区長選を制した無所属新人の長谷部健さん(43)は、性の多様性を表す虹色の旗を手にした支持者らを前に喜びを語った。

 今月から、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認めて証明書を発行するパートナーシップ条例が、渋谷区で施行された。日本初の条例のきっかけをつくったのが、区議として議会で提案した長谷部さんだった。

 「性的少数者を受け入れ、多様性を認めることが、渋谷に活力を与えることにもなる」が持論。桑原敏武区長から後継者として指名され、支持者らの期待を背に選挙を戦った。

 「渋谷が変われば、東京、日本が変わる。世界で通用する街を目指す」との訴えが、ネットなどを通じて若者らに浸透。柔軟な発想に基づいた政策が有権者の心をつかみ、党派の推薦を受けて組織票が見込める他候補に競り勝った。

 「政党の組織票がない厳しい選挙だった。でも、正面から自分のやりたいことを語れば、きっと伝わると信じていた」と笑顔で振り返った。

 パートナーシップ条例で今後、証明書を発行するための細かい手続きを決める必要がある。同様の施策を検討している全国の自治体が行方を注視しているが、条例に反対した自民党区議からの反発が予想され、手腕が試される。

 

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