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【私説・論説室から】

正念場を迎える小池改革

 夏の都議選で小池百合子都知事はどう戦うのか。知事は独自候補の擁立に向けて準備を進める一方、民進党は連携のラブコールを送っている。私はずばり言って「民進と手を組めば、小池改革は失速」とみる。

 その理由は民進が都政改革に熱心とは思えないからだ。改革とは何か。都政でも国政でも同じだが「行政の無駄遣いや非効率を改める」ことだ。具体的には、都が抱える多くの関連団体の整理統合・縮小と、それに伴う都職員の天下り縮減である。

 たとえば、東京になぜ地下鉄が二つもあるのか。利用者からみれば、東京メトロと都営地下鉄が一本化し組織がスリムになって、料金が下がり便利になれば言うことはない。

 だが、都職員を含めた労働組合の支持を受ける民進党に天下り縮減の改革を進められるか、おおいに疑問がある。組織が整理統合されれば、ポストが減ってしまうからだ。

 いま小池知事が手掛けている仕事も改革というより、実態は「改善」に近い。都の交通局が都政改革本部に提出した資料をみても「お客さまの声をホームページに掲載する」とか「デジタル案内板を見やすくする」など、お手軽な改善案ばかりである。

 役人任せでは大胆な制度改革はできない。民進と手を組むようなら、なおさらだろう。都議選でどれだけ自前の政治勢力を確保できるか。正念場を迎える。 (長谷川幸洋)

 

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