東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社説・コラム > 私説・論説室から > 記事

ここから本文

【私説・論説室から】

「WHOIAM」

 東京パラリンピックまで三年を切った。障害者スポーツにどのように向き合い、魅力を伝えていくかを日々模索する中で、興味深いテレビ番組に出合った。有料放送WOWOWが制作し、昨年秋から放映する「WHO I AM(フー・アイ・アム)」。直訳すれば「自分」「私自身」となるだろうか。

 日本選手が中心の報道や番組が多いパラリンピックで、国籍にこだわらず世界トップクラスの選手に絞り込んで紹介するのが特徴。数々の壁をどのように考えて乗り越え、世界の頂点に立つのかを密着ドキュメントし、番組のコンセプト「これが自分だ!という輝き」を浮かび上がらせている。

 画期的なのはこの番組を教育現場や各種イベント、企業研修などでも使用できるようにしたこと。一般的に、メディアは肖像権、著作権など各種権利に映像から写真、音楽まで縛られる。それを国際パラリンピック委員会との共同プロジェクトで全権利をクリアし、自由に利用できるようにした。「放送をゴールではなくスタートとすることで東京五輪・パラリンピックに貢献する」(太田慎也チーフプロデューサー)との思いからだという。

 番組は二〇二〇年まで毎年八選手を取り上げる予定。今月二十九日には二年目の放映が始まり、車いすフェンシング最強女王のベアトリーチェ・ヴィオ選手(イタリア)らが登場する。 (鈴木遍理)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報