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【私説・論説室から】

永田町にオスプレイを!

 ジャーナリストの広瀬隆氏が『東京に原発を!』を出版して、もう三十年以上になる。

 原発がそんなに安全というなら東京のど真ん中につくればいい、東京につくれないものを地方に押し付けるな。過疎の浜の人は死んでも仕方ないということか−そんな訴えの書は、東京電力福島第一原発の惨事を予言していたともいえる。

 東京には原発も再処理工場もない。都会人が原発の危険性を実感するには相当な想像力を要し、現実には困難だろう。

 米空軍の輸送機CV22オスプレイが横田基地(東京都福生市など)に五機配備される。決まっていた時期より二年程度前倒しとなり「唐突だ」「連絡が遅い」と騒ぎになった。

 もし沖縄県民の苦難を共有するといった意志があったならば、周辺住民や都民が横田配備に慌てて反対するのは本来おかしい。

 口で沖縄県民に寄り添うと言いながら、どこかひとごとで済ませてきたのではないか。実感もなく、きれい事を言ってきただけではないか−沖縄県民にはそう映りかねない。

 問題はいうまでもなく、不条理で不公平極まりない日米地位協定である。そこに真正面から向き合わず、基地周辺の住民に苦痛を強いて安穏としているのが政府・与党だ。

 無責任な現状を打破するには、このモンスターの脅威を肌で感じてもらうしかあるまい。「オスプレイを永田町に」 (久原穏)

 

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