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「国立」解体進む 「新競技場」批判の中

解体工事が進む国立競技場=5日午前、東京都新宿区で(淡路久喜撮影)

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 2020年東京五輪の主会場として建て替えられる国立競技場で、スタンドを取り壊す本格的な解体工事が始まり、5日午前、現場が報道陣に公開された。

 十数台の重機がスタンドを次々と砕き、ガラガラとコンクリート片が崩れ落ちていた。電光掲示板脇など一部の区画では完全にスタンドが取り壊され、競技場の外側が見える状態になっている。

 解体作業は当初昨年7月に始まる予定だったが、入札不調や談合疑惑などで業者の選定が難航。3回目の入札で昨年末に業者が決まり、解体はおよそ5カ月遅れで始まった。スタンドの解体はこの日が4日目。

 建て替え事業を担う日本スポーツ振興センター(JSC)によると、新競技場は今年10月に着工。19年3月に完成し、ラグビーワールドカップの開幕戦や決勝でも使用するという。

 現競技場は老朽化が進み五輪会場の基準を満たさないため、JSCなどが敷地を拡張して建て替えることを計画した。ところが新競技場案は巨大すぎるとして景観やコストの面で問題視する意見が建築界などから噴出。規模は2割縮小されたが、それでも五輪史上最大に変わりなく、今も批判はやまない。

 解体に反対する声は根強く、作家の森まゆみさんらが共同代表を務める「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」は現競技場を改修して活用することを主張。建築家の伊東豊雄さんが独自の改修案を公表するなど賛同の輪が広がっていた。

 流線形のデザインや巨大な開閉屋根など建設には技術課題も多く、公表されている建設費1625億円はさらに膨らむ可能性が高い。 (森本智之)

 

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