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【新国立競技場問題】

東京五輪メーン会場 未来図の行方は

2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設予定地=17日、新宿区で、本社ヘリ「あさづる」から(安江実撮影)

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 夕暮れ時、フェンスの隙間からのぞくと、雨水をたたえたむき出しの土が広がっていた。

 作業を終えた二十四、五台のショベルカーが無造作に止められている。今週の作業予定を知らせるボードには「土搬出」と記してあった。

 新国立競技場の計画は十七日、白紙に戻ったが、旧競技場の姿はもうない。三月から本格的な解体工事が行われており、九月に終了する予定だ。

 一九六四年の東京五輪で聖火がともされた後、ラグビーやサッカー、陸上の聖地となった。どれほどの数の若者が「国立」にあこがれてボールを追い、トラックを駆けたか。青とオレンジのスタンドの熱気に、青春の記憶を重ねる大人は少なくないだろう。

 かつての聖地は「予定地」と呼ばれ、今また未来図を求めてたたずむ。都民、国民の期待に応える計画が示されない限り、ノーサイドの笛は聞こえない。 (杉戸祐子)

 

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