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【経済Q&A】

スマートメーター 導入の利点は? 消費可視化 ラクに節電

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 スマートメーターが普及すると、私たちの生活はどのように変わるのだろうか。メリットと同時に、課題もありそうだ。(吉田通夫)

 Q 自宅に「スマートメーター」が付くと、どんなメリットがあるの。

 A 三十分ごとの電力消費を記録し、データ通信機能を使って私たちのパソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)に知らせてくれる。多くの電気を消費している家電を見分けたり、電力消費量が多い時間帯を分析することができる。節電したい時間帯に目標値を設定すれば、必要のない照明などを自動的に落とすといった機能も実現するだろう。

 Q 節電に役立つんだね。

 A 電気を送配電する会社にも使用状況のデータは送られるため、需要動向を細かく把握できる。曜日や時間帯で料金差を設けたり、電力が余っているときは料金を安くし、電力が足りなくなりそうになったら料金を引き上げるといった柔軟な料金プランもつくれるようになる。その場合、電力が逼迫(ひっぱく)したときはメーターを通じて利用者に「電気代が高くなる」と通知し、節電を促すこともできる。

 Q そのほかの利用法は。

 A 電気の使用状況から在宅者を把握し、お年寄りの見守りサービスなど別の商機につなげることもできる。警備センサーや火災報知器が異常を察知したら、メーターのデータ通信で自動通報するといった活用もある。

 Q 早く実現するといいね。

 A でも、電気の利用状況は重要な個人情報。データ通信には情報漏れを防ぐ機能があり、本人の承諾なしには活用できない仕組みになるはずだが、海外ではデータの流出事例もある。空き巣に留守がちの時間帯を知られたら大変だ。

 また、東電は十年間で二千九百六十二億円の導入費を見込んでいる。膨大な費用は電気料金に跳ね返るから、各社が無駄なコストをかけないように監視しなければならないよ。

 

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