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【経済Q&A】

利回り指定し国債無制限購入 超低金利継続の意思表示

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 日銀は二日、金利を抑えることを狙い「指し値オペ」に約七カ月ぶりに踏み切りました。日銀の狙いや影響を探った。 (渥美龍太)

 Q 「指し値オペ」とは、どんなもの?

 A 日銀は今、金融緩和政策で、世の中に大量のお金を流しています。そのために民間銀行から国債を買って代金を渡す「買いオペ」と呼ばれる操作をしています。国債を買って得られるもうけを示す「利回り」は、国債の買い手が増えると下がる仕組みになっているので、日銀が買えば下がる。国債利回りは世の中の金利の目安になっているため、買いオペは一般に金利を下げます。指し値オペは買いオペの一種です。

 Q 指し値オペと普通の買い入れの違いは。

 A より金利を低く抑え込む効果があります。普通なら利回りが高い国債から順番に買いますが、指し値オペでは利回りを指定し、その水準で売りたい人がいれば無制限に買うのです。超低金利を続けるという日銀の強い意思を示す効果があります。日銀は長期金利を0%に誘導するとしていますが、二日午前に一時0・095%まで上がったのを抑える狙いでした。

 Q 金利はなぜ上がっていたのですか。

 A 米国で景気が良くなっているのが主因です。投資家は景気が良ければ元本保証の米国債を売り、より大きな値上がりが見込める株式に資産を移します。買い手が減った米国債利回りは上がります。利回りが低く魅力が薄れた日本国債も売られやすくなる。その影響で金利が上がるのです。

 Q 指し値オペの効果はありましたか。

 A 二日の十年物国債利回りの終値は0・080%まで下がりました。問題は年初から続く円高です。日本の金利が上がると日本の金融商品の魅力が高まって円が買われ、円高に向かいやすい。円高は輸出企業の業績を悪化させます。指し値オペは円高を防ぐためです。ただ、低金利は、国内の銀行の収益を悪化させるなど弊害もあり、外国人投資家はいつまでも続けられないとみています。日銀の政策運営は難しさを増しています。

 

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